いじめから逃げる
子供の頃
私はいじめられっ子でした。
学校に行くと必ず、誰かに
悪口を言われました。
容姿を揶揄われ
「整形手術したら?」と笑われたこともあります。
学校に行くのが憂鬱になる事もありました。
ある時
何かで知った「子供電話相談室」に
電話をしました。
電話相談のおじさんは優しく
話を聞いてくれました。
が!ダメだ
悲しくなりました。
電話口のおじさん
「悪口言われたら、君もいいかせるくらいにならないと。」
いや、それが出来ないから、相談してるのに。
「ほら、〇〇さんという芸人さんが出してる本、〇〇という本。あれ読んでさ、いい返してみるといいよ」
小学生の私はがっかりして
「ありがとうございました」というと
「頑張ってね」と…
何を頑張れと?
言い返す。
そんな事したら、事態はますます…
やむ得ない、母に相談しょうと覚悟を決めました。
母はいじめに対して喧嘩両成敗的な所がありました。
私にも悪い所があるからだと
悪口を言われたら無視すること
何を言われても無視すること
母はいつもそう言ってました。
例のおじさんの話をすると
「いい?絶対に言い返してはだめ!
反応したと言ってますます揶揄ってくるから
無視するのよ。」
私は母に似て気が強く、忍耐力もありました。
誰かにいじめられた事で学校に行けないなんて絶対嫌だ!私は悪くない!
何より、いじめてる奴らは、私がいなくなっても何も感じない。そんなの嫌だ!
そんな気持ちが強くて、学校だけはいき続けました。
私の家は父が亭主関白というモラハラ、DV(今考えてみたら)
父には逆らえない
そんな家庭環境で家に安らぎがなかった、というのもあります。
不登校になると、よく言われるのが
「家が居心地が良すぎるから学校に行かなくなるんです」
それ、違いますから
『家』にしか居場所がないんです。
『家』は子供が安心していられ場所でなくてはいけないのです。
いつでも、どんな場合でも。
私は家に居場所がありませんでした。
学校ではいじめられていました。
だけど
守ってくれる同級生がいました。
(小学生の時と中学生の時だけだけど)
だから、学校に行けたのです。
高校は…
クラスのほとんどの人から無視をされました。
中には自分のグループに誘ってくれる人もいましたが、「なんでいつも…」とコソコソという人もいました。
それでも、通い続けたのは
どうしても入りたかった学校だったから
あいつらのために学校行かなくなるなんて
考えられない!
まぁ…頑固者で負けん気が強かったんです。
いじめをするなんて馬鹿には負けない!
そんな気分でした。
無視と悪口だけだったから
堪えられたのかもしれません
知り合いなど全くいない学校
初めの頃は仲良くしてくれた同級生も
いつしか、無視する方へ…
昼休みなどは図書室の机に座りよく泣いてました。
クラスでは絶対泣かない!と決めていたので。
学級崩壊が問題になっていた頃
教室は荒れまくり、廊下でスケボー、
トイレの鏡はない、そんな時代…
こんな奴らと一緒にして欲しくない!
授業中に化粧する女子
漫画を読む男子…
卒業アルバムを見た娘が
唖然とする景色
私は必死に勉強しました。
誰にもノートを期待できなかったので。
真面目に授業を受けているのが気に入らない
そんな感じでしたが…
図書室で出会った他クラスの友人と
話をすることができるのが唯一の癒しでした。
因みに、授業を真面目に受けていたので
先生の評価を良かったです。
苦しくて辛くて
でも、先生には努力を認めてもらいながら
3年間を過ごし、無事卒業しました。
今、振り返ってみて思う事は
自分が帰る家(ばしょ)が不安定で
ビクビクする場所で、気持ちを出す場所がなく、常に、オドオド。人の顔色を疑うようになっていて、それがイライラさせてしまう。
真面目にしてるのが鼻についた、のでしょう。
私は子供ながらに親を怒らせてはいけない、
失望させてはいけないと思っていました。
あの時代に
あの幼き日に
自分が心を休める場所があったなら
私はまた違ったのかもしれません。
幸いにして、我が家は我が子たちにとって
「安心できる場所」みたいです。
浪人時代に知り合った友だちと
ワイワイと騒ぎながら、時には勉強していた時に、やっと、「友達」の存在を感じました。「仲間」と遊ぶことの楽しさを知りました。
気を使う、人の顔色を伺わなくてもいい、
その解放された快感をいっぱい感じました。
私はもうあの「場所」には帰れません
いえ、帰りません!
私らしくいられる場所を見つけたので。
悪口を言ってしまうのは仕方ないです。
ただ、その人の存在を否定するような事は
言ってはいけないです。
悪口は時には危険なトリガーになります。
そして
安易なアドバイスもしてはいけないのです。
いじめは
悪ふざけでも揶揄いでも
可愛がりでもありません!
自分が気に入らないからという理由で
人を傷つけるなんて言語道断!
言葉を発する前に
自分が言われたら?と考えてみてください。
小さな思いやり
優しい言葉は
必ず、自分に返ってきます。
その逆もありき。
優しい世界が広がって欲しいと
願っています。
長文、失礼しました。
最高まで読んでいただきありがとうございました。
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