極上なめらかテリーヌショコラを食べながら毒人間について考えてみる。
一口入れたとたん、とろーんと溶けるような舌触りのテリーヌショコラに出会うと、まさに美味しくてこちらもとろけてしまう心地よさに浸ります。すっきりしてて、でもコクがある、そしてほんのりした香りにうっとり。
そんな状態でまあ、このお題はどうなの? 思いますが、今日はあらためて毒親および毒人間について、考えてみます。
もしガトーショコラのお話だけ聞きたいという人は下記に飛んでくださいませ。
さて、毒親という言葉はいつ頃から出てきた言葉といえば、スーザン・フォワードさんが書いた著書でした。
「アダルト・チルドレン」の概念を日本へ導入した精神科医の斎藤学によると、「毒親」という言葉は、アメリカの医療関係のコンサルタント・グループセラピスト・インストラクターのスーザン・フォワード(Susan Forward)が1989年に出版した書籍『Toxic Parents, Overcoming Their Hurtful Legacy and Reclaiming Your Life』(日本語訳『毒になる親 一生苦しむ子供』)で、初めて使われた。(Wikipediaより)
これが1989年で日本語訳が出て、さらに『毒親の棄て方: 娘のための自信回復マニュアル』という決定版が出ました。その後日本人のカウンセラーさんや研究者さんも追随し、ちょっとした毒親ブームとなったわけです。
結局結論からすると、そのような人(親兄弟や身近にいる毒性の強い人)からは、とっとと離れなさいということですし、もし付き合うことになったら、相手がおかしいと割り切って、ともかく適度な距離を保つことが大切。そして、相手はほっといて自分を労り許すこと。
考えるポイントは、ヘンテコな人はヘンテコさんの都合で、勝手にわざわざ生きづらくしているだけなんです。そんなの、しったこっちゃない!と思って欲しいなと思います。
毒という言葉にこだわらず、もう少し一般化してみると……。
程度の差こそあれ、私たちは親の正負のエネルギーを受けて育ちます。誰だって負の部分を持っていて、それを子どもに押し付けると負の型がコピーされちゃうんですよね。知らないうちに。毒人間が完成しちゃいます。
大人になっていろいろな人の事情を理解することで自分を客体化し、うまく脱出できればいいけど、そこで受けた傷、自己否定感に蓋をしてしまう。毒人間がこじらせを起こします。
明らかな毒親行為でなくても、普通のご両親でもなんらかの問題はあるわけで、それが今話題になっているのは、たぶん、そこからみんな抜け出す時期に来ているんだなと感じます。
ともかく、ニコニコできる最低限の距離を取り、ともかく自分を守ってください。そして自分を閉じ込めず、自分をゆるめましょう。自分が良い状態なら、人にも優しくできると思います。
もし、これを見て「嫌」と思ったら、自分の許しが全然足りないってことで、まだまだ脱皮する衣も身につけているってことですね。
さてさて、一息いれましょうよ。まったく話は変わるけどね、すごいよ。このショコラティエの村田さん。
「nel」いうお店です。
『市販の製菓用チョコレートでは、表現の幅に限界がある』という理由から、カカオ豆からチョコレート作りを手掛けています。
nel CRAFT CHOCOLATE TOKYOのチョコレートは、すべて店内で練り上げられたもの。
そう、お店の名前の『nel』は、チョコレートを『練る』ことを語源にしているのです。
これは、ちょっと普通じゃない。ここまで自分に集中できる人って、ほんと気持ちいいです。
多くの人が自分を抜け出すのに苦労すると思うけど、私のアドバイスは「好きなことにフォーカスしてそこに邁進する時間」をつくることです。そうすることで、周りにいる人が変わってくると思いますよ。
私も、今、好きなことをようやくやり始めたところ。これからどんな人と出会うのか楽しみ。実際、こうして面白いお店にはどんどん出会ってますよ。
お店では美味しいコーヒーや紅茶もいただけます。ほんとにきもちいいお店です。
nel
東京都中央区日本橋浜町3丁目-20-2
HAMACHO HOTEL TOKYO 1階