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特定技能「ビルクリーニング」メリット・デメリット解説

前回は特定技能「介護」についての解説記事を投稿しました↓↓

特定技能のキホンについて知りたい方はこちらから↓↓


そして今回は2業種目!
ビルクリーニングについて、解説します。

ビルクリーニング業界の背景

すっごく簡単に言ってしまうと、日本では年々ビルが増えています。(難しく言うと「特定建築物」の増加です)

ビルが増えるとその分お掃除が必要となります。
これまでの人材では増えた需要に対応できないから、「人手不足」となります。

もし清掃が行き届かないビルが増えてしまうと、建物内は汚れてしまい、そこで働く・住む人の健康を害する恐れがあります。その防止のため、業界からの強い要請も踏まえて「特定技能」制度に「ビルクリーニング」は追加されました。

従業員の高齢化

ビルクリーニングで働く方の約37%は65歳以上。内、70.9%は女性が占めている業界です。

(出典)

これは人手不足解消のため、高齢者・女性を積極的に雇用するように業界が動いた結果といえるでしょう。

高齢者だけでなく若者やロボットを活用した清掃などあらゆる手段を講じていますが有効求人倍率は未だ2.97%と以前高止まっているのも現状です。

これまで(特定技能制度 以前のデメリット)

2019年に特定技能制度が新設されるまでは、外国人で働ける方は「技能実習」か「留学」または「家族滞在」他身分系ビザなど限定的でした。

就労可能時間も限定的で、週28時間の就労制限付きとなるケースが多く、人手不足を解決する大きな一手とはなりませんでした。

技能実習制度のみを取り上げるとこのようなデメリットがあります。

・基本的に3年程度
・作業の割合を細かくチェックする必要あり・未経験から働く
・日本語レベルが比較的低い
・入社までの期間: 6ヶ月程度
・給与: 大体18万円前後


これから (特定技能制度 以後のメリット)

特定技能制度ができて以降は、より日本人と同じ条件で働けるようになりました。

・最長5年働ける!
※いつか特定技能2号に以降ができるようになれば、無制限になる「かも」!
・作業については、ビルクリーニングに付帯する業務までok!
・経験者採用ができる!
※知識がない方又は未経験では働けません!・日本語レベルはN4水準以上をクリアしている
・入社までの期間 :最短1ヶ月
・給与 :日本人労働者と同水準

該当する業務内容は?

ビルクリーニングの業務は「メイン」業務と「関連(メインに付帯する)業務」の2つに大別されます。

下記内容の通りです。

メイン業務

・ビルクリーニング作業
→みなさんがイメージする清掃です。

清掃も細かく分けるとこんな感じ。
日常清掃: 毎日やるザックリ清掃

定期清掃: 日常清掃で出来ない箇所を定期的にガッツリやる清掃

中間清掃: 日常清掃と定期清掃の中間

臨時清掃: 急に必要となった清掃などに対応する

・客室のベッドメイク
→これめちゃめちゃ意外じゃないですか?
実は清掃だけではなく、特定技能のビルクリーニングはホテルなどのベッドメイクも認められているんです。

実は僕も高校時代に箱根のホテルで、清掃のバイトをしたことがあります。

真夏に汗だくで動き回っていましたので、エアコンつけっぱなしの部屋にあたると、「もー、、!」と少し怒った雰囲気を醸し出しながら精一杯涼しい空気を取り入れていたことを思い出しました。

客室内の清掃とベッドメイクの両方ををやっていたので、実務に沿った内容なんだろうなと実感しています。

関連業務

清掃に使う洗剤や機材倉庫の整理
→たしかに清掃するまでの準備も仕事のうち!

上記機材等の運搬
→運ばないと、洗剤も何も
使えませんね!

建物の設備機器の動作点検等
→意外と幅広い業務です!

客室以外のベッドメイク
→泊まり込みの従業員さんのお部屋などですね!

植木等の水やり
→クリーニングの一環なのが意外!

ベッドメイク以外の客室などの整備
→リモコンや浴衣など整備することはたくさんありますよね。(経験談)

関連業務の注意点

ここで気をつけるべきことは、「関連業務はメイン業務ではない!」ということです。

つまり資材の運搬や水やりだけなど、関連業務だけに外国人を従事させることは認められていません。

あくまでもメイン業務をやる中で発生する関連業務だと認識しておけば問題ありません。

受入企業の条件

ザックリと2つあります!

1, 「建築物清掃業」や「建築物県境衛生総合管理業」といった都道府県の免許を持っていること

2, ビルクリーニング分野特定技能協議会の構成員になる(加入無料)こと

外国人の条件

2つの条件をクリアしている必要があります。

技能条件

パターン1
ビルクリーニング分野特定技能評価試験に合格すること


パターン2
技能実習2号でビルクリーニングを良好に修了すること

日本語条件

パターン1
日本語能力試験に合格すること(N4レベル以上)

パターン2
技能実習2号を良好に修了すること(職種・作業は問いません)


まとめ

特定技能全分野解説第2弾!いかがでしたでしょうか?

ビルクリーニングって普段の生活からはかけ離れている気がしていましたが、実際は働く場所や買い物に行く場所に密着しているんです。

僕らが気持ちよく働けたり、お買い物や食事を楽しめるのはこうしたお仕事があってこそなんですね。

やはり特定技能は日本の生活に密着したお仕事なんだとまとめていても痛感しました。

次は3発目!素形材分野についてまとめます😌

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