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鬼が恐がる のりこえた瞬間を 楽しむやつ  🎵Blackbird🎵

下界では…

ストレス発散させながら…この瞬間をはしゃぐ…保護犬シーズー(名は)おかづ…。
鬼ごっこの鬼役で走り回っている…。


雲の上には…たくさんのストレスをかかえた鬼👹がいるが…、下でわけも分からず走る回る、鬼ごっこの鬼が恐くて太鼓を鳴らせない…。

鬼は言う。
「なんでやねん…!」
と、言いつつも鬼は「もう…しゃ~ないな…」と溜まったストレスの粒を、ゆっくりポトポト少しずつ…寝たり書いたり叫んだり悩みながら、少しずつ落としてた…。小さい悩みは途中で消える…。

時には…「あっ!😭」と間違えて大きいまま落としても途中で2つに割れ、小さくなって途中で消えた…。「ほっ…😅」

「なんで鬼のわしが気をつかうんや…?」と思い、時にイラッとピカッとしながらも、ゆっくりゆっくり落としてく…。 

はぁ~、下界の鬼が恐いので、いなくなるのを待つしかない…。


夜更けまで鬼ごっこしていた下界のおかづが、「ちょっとタイム…!」と近くの公園行った。すると、木の間からかすかに聞こえてくる…ギターの音に気づいた…。 

「…?。ビートルズの曲…? Blackbird……?」 
そっとのぞいて見ると…?!

なんとポールが一人…ギター1本で歌っていた…、ブラックバード。
「なんで?…ここ…?」


🎵黒い鳥が 夜更けに歌っている

傷ついた羽を広げて 飛び方を学び

生まれてからずっと

行動を起こすこの瞬間を ただただ待っていた

自由になれるこの瞬間を ただただ待っていた

🎵Blackbird… fly    漆黒の夜の 光のなかへ

🎵Blackbird …fly  漆黒の夜の 光のなかへ



……。

涙が流れた…。

おかづは…「その通りやな…」とぽつり…。

「おかづはもっと甘えたかった母さんや父さんに…。 離れて悲しかった…。 保護されて環境の変化についていけんかった…。 一人だけになったんや…。 苦しいことたくさんあった…。 辛いこともたくさんあった…。 動かれんかった…。 わからんやろ…? わかったふりせんで…」

おかづの心の奥に潜む傷は…、大きかった…。

ポールの歌は続く。また…涙が流れた…。



ただ、今…、おかづはこうやって今を楽しめるようになった…。

肉球で涙をぬぐい…、

「この瞬間を待っていたんや~…」 と、叫ぶ…。

鬼のことなど忘れて…、

一緒に吠えながら歌う…。




一方、雲の上では…

「あっ…! やばい…」

「でかい雫💧…落としてしもた。が…、途中で2つに分かれて…流れ落ちたようや…」



雲の上の鬼👹は…また、ポツリポツリと少なくなったストレスの雫落としつつ、下界からの叫びと歌に…怖がって…、

「なんでやねん…」


ぶつぶつ言いながら…徐々に影が薄くなっていった…。


次の日の朝…さんぽに来た…おかづ…。

梅雨も開けそうな…

空を見上げて…

「父さん…。雲…白いですね」


おかづは大人になっていた…。


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