人事になったらまず初めに読んでほしい「最高の教科書」5選
今でこそ、個人で複数の企業様の採用に携わっていますが、2年前のちょうど今頃は未経験の人事業務に悪戦苦闘していました。転職エージェントの経験があったので、全くのゼロというわけではありませんが、想像以上に支援する側と実際に採用する側は違いました。
色んな方にご相談しましたし、イベントに参加したり、本も2年間で200冊くらいは読んだと思います。しかも、その半分近くが人事やキャリア関連です。
そこで自分のように「人事になったはいいものの、何から学べばいいんだろう...」という方向けに「最高の教科書」とも言える本を5つ、Pick UPしました。
私と同じように転職エージェントから事業会社の人事に転職するような方も多いと思いますし、最近だと”全社採用”ということで事業側の方でも採用に携わる機会が増えてきたと思いますので、そういった方々には参考になる内容かなと思います。
①WORK RULES!
有名すぎて人事界隈で知らない人はいないんじゃないか、というくらいの名著。世界のトップカンパニーの一つであるGoogleの採用・育成・評価について書いてある本ですが、Googleの施策をそのまま真似るためというよりも、「人と組織への考え方」そのマインドセットの部分に学ぶべき点が多い1冊かなと個人的には思っています。
②採用力を確実に上げる面接の強化書
今から13年前の本なんですが、今でも色褪せない採用に関する基本の”き”を教えてくれる本です。とにかく当たり前のことを当たり前に、地に足ついた実用書って感じです。この本をベースに社内向けの面接官研修を何度かやりましたが、結構オススメです。
③採用に強い会社は何をしているか ~52の事例から読み解く採用の原理原則
地方の会社から有名企業、ベンチャーまで、さまざまな採用の成功事例から重要なエッセンスを体系立ててまとめてあるので、死ぬほどわかりやすいです。また多くの会社採用をみてきた現役人事のが著者ということもあり、単なるインプットに終わらない実用的な内容になっているのがありがたいところです。
④図解 人材マネジメント 入門 人事の基礎をゼロからおさえておきたい人のための「理論と実践」100のツボ
コンセプト自体は③と同じなんですが、採用という枠を飛び越えて「人材マネジメント」という大きな括りで、採用・評価・報酬・人材開発など網羅的にまとまっています。ちょっと内容量が多いと感じる人もいるかもしれませんが、見開き2ページでひとつのテーマが簡潔にまとまっているので、辞書的な使い方にも適しているかなと思います。
⑤最強の戦略人事: 経営にとっての最高のCAO/HRBPになる
コロナの影響で「メンバーシップ型」の雇用から、海外のような「ジョブ型」の雇用に切り替わってきました。そして事業と組織をどうアラインするかが重要度が増す中で、「適材適所」ではなく「適所適材」の考え方にシフトしていっています。他の4冊に比べるとグッと難易度が高い内容になっていますが、より経営視点で人事を捉えられるようになる本かなと思います。
◯番外編:作るもの・作る人・作り方から学ぶ 採用・人事担当者のためのITエンジニアリングの基本がわかる本
求人倍率が最も高いエンジニア採用に携わることになった方は必読の本かなと思います。エンジニア関連の専門用語や概念について、採用担当として、どの範囲まで理解しておけば良いのか定めてくれている点が特にわかりやすい。私は転職エージェント時代、IT/Web/ゲーム領域に携わっていましたが、新卒1年目の頃にこの本に出会えてたらどんなに楽だったか...と思いました。
また少し業務に慣れてきて、より今の市場に即した実用的な内容が知りたいという方はポテンシャライトさんのアウトプットを参考にすると良いと思います。
最近改めて、人事とは採用であり、評価であり、研修であり、配置であり、育成であり、カルチャーであり、組織であり、そして終わりないものだなと痛感しています。だからこそ、常に学び続けないといけないし、常に行動し続けないといけません。
年末年始のようなまとまった時間を取れる期間を貴重だと思いますので、1冊でも読んだことがない本があれば是非読んでみてください。
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