2025年読書計画(仮)
あけましておめでとうございます。
本年も宜しくお願いいたします。
早速ですが、わたしの【2025年読書計画(仮)】を。
2025年の読書年報のふりかえりの際にも参考にできるように一旦、(仮)で書きだしてみることにしました。
(仮)なのは、そのときの気分によって読みたいジャンルや作品がかなりブレる予感があるので、おおまかにという予防線……。
この読書計画がどなたかの参考になれば幸いです。
◯読みすすめていきたいシリーズ
(以下、敬称略)
◎ 森博嗣 S&Mシリーズ
本当は2024年中に読みおえ“たい”目標が自分のなかにあったんですが、現状『幻惑の死と使徒』の途中まで読みすすめた状態です。年末に読みすすめようか年始に読みすすめようか悩んで、結局楽しみを持ち越すことに。森先生の作品は年間を通して読みすすめていきたいので、S&Mシリーズを読み終えたらV、四季、G…など読んでいこうと思っています。
◎ 三津田信三 刀城言耶シリーズ
2024年中は『密室の如き籠るもの』まで読み終えました。今年は『水魑の如き沈むもの』以降の最新作まで読みすすめたいところ。なんですが、最新作まで読み終えちゃうのがもったいない気もして(これは他の作家さんでもいえることなんですが)2024年は家シリーズにいったり幽霊屋敷シリーズにいったりと寄り道をしていました。三津田先生の作品も森先生と同じくいつか最新作まで追いつきたい所存。
◎ 有栖川有栖 作家アリス&学生アリスシリーズ
12月に入ってから作家アリス(火村英生)シリーズ第一作目『46番目の密室』を読み終えてからが大変!(うれしい大変さ)
実は2、3ヶ月くらい未読のまま本棚でお待ちいただいていたのですが(いつでも読みたくなったら読みはじめられるという安心感を手に入れて心底安心しきっていた)急に読みたくなって読むと好きだ…!となり最新作まで読もう!(拳)というきもち。
国名シリーズを2024年末の時点でお迎えしており(立ち寄った本屋さんで国名シリーズが全部揃っていたのでつい…)鋭意読みすすめていいるところであります。
(国名シリーズをさきに一気に読んで『海のある奈良に死す』から間を埋めていく読み方は時系列的に大丈夫なのだろうかと不安になりつつ、すでに『ブラジル蝶の謎』まで進んでいる……)
道のりは長い。長いけれど楽しみがある。つよい。
学生アリスシリーズは『月光ゲーム』が手元にあるのでこちらも順次読みすすめたいです。
1/4 発売の『砂男』(単行本未収録の江神二郎と火村英生が一冊で競演する贅沢なミステリ作品集とのこと。)も読みたいので、先に手元に置いておこうかなと思案中。
◎京極夏彦 百鬼夜行シリーズ&書楼弔堂シリーズ
百鬼夜行シリーズは第二作目『魍魎の匣』から今昔百鬼拾遺も含めて最新作まで読みすすめたい。
書楼弔堂シリーズはわたしがいま気になって作品を読みたいと思っている岡本綺堂が登場人物にいると知ってさらに読みたい欲が刺激されたシリーズ。
◎エラリー・クイーン ライツヴィルシリーズ
悲劇四部作も未読のまま本棚にあるのですが、こちらのライツヴィルシリーズも気になっています。
有栖川有栖先生の国名シリーズを読んでいくということは必然的に(?)エラリー・クイーンの国名シリーズも読みたくなるのは自然な流れですよね…?
いまのところシリーズものはこの7(8)シリーズあたりです。読んだことのあるシリーズの新刊が今年発売されたら、それぞれひきつづき読んでいきます。
◯読みたい作家(書き手)
(敬称略・順不同)
荒川洋治、天野忠、伊藤整、井伏鱒二、内田百閒、川端康成、幸田文、小沼丹、小島信夫、庄野潤三、洲之内徹、寺田寅彦、小林秀雄、佐藤泰志、上林暁、獅子文六、木山捷平、山田稔、宇佐美英治、中谷宇吉郎、平松洋子、谷崎潤一郎、永瀬清子、伊藤茂次、木下夕爾、小山清、串田孫一、田畑修一郎、赤染晶子、港野喜代子、田尻久子、武田百合子、色川武大、野見山暁治、丸谷才一、室生犀星、石原吉郎、武者小路実篤、吉屋信子、関口良雄、三浦哲哉、真木悠介、外山滋比古、向坂くじら、尹雄大、岸政彦、佐々木中、片岡義男、東浩紀、ポール•オースター、J•D•バーカー、トマス•エスペダル、エーリヒ•ケストナー、アストリッド•リンドグレーン、周浩暉、閻連科、劉慈欣、ハン・ガン、ソ•ユミ、チョン•イヒョン……など。
ほとんど『長い読書』『古本大全』『漱石全集を買った日』『古本スタイル』などを読んで知った書き手の方ばかり。
近代文学といわれる時代に書き手として活動されていた方の作品をめちゃくちゃ読んでいきたい熱できもちがグツグツ煮えている現在。
国語の授業で読んだ以降、いわゆる文学作品と呼ばれるような作品は読んでいないので読めるのか…という不安もあるけれど、日本語そのもの、音、文字を楽しむということをまずはしていきたい。
あとは今年、三島由紀夫が生誕100周年とのことなので、1/7 発売の『新潮 2025年2月号』を購入して本腰をいれていこうと思っています。
太字の方々は全集も読んでみたい作家の方々。
そのほかまだ一作も読んだことがないので今年読んでいきたいと思っている、気になっている現代小説やエッセイなどの書き手の方々。
◯読んでいきたいジャンル
2024年にひきつづき、ミステリ、哲学、日記、ZINEやリトルプレスはもちろん、
• 近代文学(読みたい作家(書き手)を少しずつ)
• 詩・短歌
•北欧ミステリなどの海外文学作品
• 民俗学(柳田國男、折口信夫、常光徹『しぐさの民俗学』など)
• 社会学(ジェンダーや差別に関することなど)
• 倫理学(利他・ケアに関することなど)
• 言語学(川添愛『言語学バーリ•トゥード』など)
• 美術関連(中島京子『怖い絵』シリーズなど)は美術検定を受験しようかなと考えている最中なので、テキスト以外でもいろいろ読んでみたいです。
•日本史・世界史関連(歴史)
ジャンルではないのですが、近藤康太郎『百冊で耕す』のなかで「必読リスト」に沿って作品をとにかく読んでいくという読み方があり、加藤周一『日本文学史序説』、柄谷行人 他『必読書150』、もしくは『百冊で耕す』の巻末の百冊選書に掲載されている作品を読んでいく試みを今年からはじめていこうかなとも考え中です。
こちらをはじめると、必然的に三島由紀夫も含めた近代文学作品あたりまで?(日本・海外両方)読んでいきたいという今年の読書計画にも沿うのでは…?と思ったり。
もしかしたら適切ではない書き方や表現があるかもしれませんが、読んで満足するだけではなく、まずは知ることからはじめて少しずつ自分なりに勉強していこうと思います。
◯本棚を耕す
これは『百冊で耕す』を読んでいるとグサグサ刺さりまくるところのひとつで、あと自分の人生がどれくらいつづくか分からないけれど、何年、何十年かけて自分にとって大切な本の並んだ本棚を作りつづけていこうと思います。
いまの自分の本棚のラインナップがどうこうということはなく、いまの本棚は“いまのわたし”の中身を表しているようなものになっているのだなとあらためて本棚を眺めていると思います(興味関心をもっていることやいまのわたしを作ってきてくれたもの、未読本はこれからのわたしを作るものみたいな感じです)
永遠に増やしつづけることは物理的に難しいので(涙)その都度、循環もさせながら限られたスペースのなかで本棚を耕すという作業もやっていきたいです。まず今年1年の変化を自分を実験台にして観察していきたいと思います。
(本棚のラインナップなどはまず1/1に現状を撮影し、そのあと一定期間ごとに撮影して、最終12/末あたりでこうした流れで変化があったというような記録をしてもいいかなと考えています【20〇〇年の本棚変遷(仮)】)。
読書計画をたてる上で参考にした一冊↓
◯おわりに
いままで毎年年始に立てる目標は(毎年懲りもせずに)気合いが入っているので、継続力に欠けるわたしは一年を通してほぼ達成できた試しがないのですが(目標だけは一丁前に高いのが原因)読書に関することであれば全部とはいかずとも道筋が立てることができていれば、道標として進んでいくことができるのではないかなと思ってます(未来のわたしへ)
計画を見返しても見返さなくても分かるのですが(分かるんかい)どう考えても圧倒的な時間を算出しないと無理な読書量になることが予想できます。
(未来のわたしへ)
こういうのって計画を立てている時点では(計画って立てているときがいちばん楽しい)案外気づかないもので(わたしだけ?)実行するときになってようやく自分の首を絞めることになっているのに気づくんですが、今回は書いている時点でかなりハードな計画だということにちゃんと!!気づいてます!!(気づいてて追加しつづけたよ!未来のわたしへ!!)
約1年後に、この読書計画を参考に2025年のふりかえりをしたいと考えているということは冒頭でも書いていますが、年末がもう楽しみでしかたありません。
2025年始まったころは、こんなことに興味をもってたのね!ふむふむ!と、全然違う分野の本を読みまくって勉強して年末を迎えている可能性もあります。
(今日と昨日、ひどいときは1店舗目と2店舗目の書店に移動している間で読みたい本がさっぱりと変わっていたりすることもあるので、自分のことを信用できない部分があるのも大きい……)
いまはこういう分野や人や作品に興味関心はあるけれど、そのときそのときに読みたいというタイミングを大切に、あくまでも楽しく読書をつづけていきたい指南書として、記録として、参考として、そして1年後のわたしへの手紙として残しておきたいきもちが大きいかもしれません。
(『エッセンシャル思考』にはあまりにもほど遠すぎる読みたい量……)
それに目がすべって全然入ってこないとか、読書よりも夢中になれるものができるかもしれないし、疲れていたりきもちの問題で読めない時期もあるかもしれない。来年も毎月おもしろそうな新刊もたくさん出版されるだろうし(ありがたい…!)人からお薦めしていただくこともあるだろうし(うれしい…!)書店に行ってふと目にとまったり手にとって読みたい作品に出会えることももちろんあるだろうし(考えただけでもわくわく…!)
2025年末に1年間をふりかえったとき、今年もいろいろあったけど、読書ができて本があって本当によかったと思える1年になるように、読書から得られる感動や知識だけでなく、出会いも大切に。
いまより少しでも読書に興味をもってもらえるきっかけのひとつになれたり、本との出会いのきっかけを作れる存在の一端になれるように、自分にどれだけのことができるかのか分からないけれど、こうした発信をかわらずつづけていこうと思います。
(あいかわらず)長々とした記事となってしまいました…。
自分にとっての2025年読書計画(仮)を考えてみましたが、みなさまはいかがでしょうか?
今年も読書が好きなみなさまにとって豊かな読書生活が過ごせますように。
今年から読書をはじめられる方も読書をしない方もみなさまにとって健康で健やかな一年となりますように!