固まらない柿プリンの解決法は、ずばり牛乳の選び方
添加物、着色料、よく分からんカタカナ物質が入ってない商品を買いたい。気軽にお菓子作りを楽しみ、安心したスイーツ時間を満喫したい。そんな方に最適な一品が柿プリンだ。
原材料は柿と牛乳、以上。この究極的にシンプルなレシピに喜びすぐに挑戦した。最初の1回はなんとなく形になったが、それ以降、全然固まらなかった。ババロアよりもっとドロっとした液体のまま。同じ悩みで苦労している人は多いようで、皆解決策の自論を述べている。
・熟した柿を使う方が良い
・(逆に)熟す前の柿を使わないとダメだ
・牛乳の量を減らしたら固まった
・結局ゼラチンを入れたら良い
これらを試したが、どれもしっくり来ず、ウェブの情報をもとに行き着いた一つの仮説で試したら二度と失敗しなくなった。
柿プリンが固まる原理に基づいたその仮説とは、、、
・カルシウム増強牛乳を使うと固まる
柿プリンが固まる理由は、柿の持つペクチンという成分が牛乳のカルシウムと反応するからと言われている。逆に言えば、固まらないのはこのペクチンがカルシウムと出会えていないからだろう。カルシウムで出会える確率を十分に高めるには、カルシウムの多い牛乳を使ってみてはどうか。という順序でこの仮説に行き着いた。早速購入して試してみると、ばっちり固まった。
この手の牛乳は、各社がそれぞれの謳い文句で、一日分のカルシウムを取れる、コップ一杯で半日分、通常の1.5倍など数多くある。3種類の牛乳で試したが、どれを使っても上手くいった。ただやはり味は微妙に違う。普通の牛乳に比べて少し粉っぽかったり、味にクセがあったりするので、自分の好みの牛乳を探して試してみることをお勧めする。私は明治のおいしい牛乳が好きなので、できる限りこれを選ぶようにしている。他に比べて少しカルシウムが少ないが、これでも十分固まる。
材料(約3人分):
柿 2個(小さめの場合は3個)
カルシウム多めの牛乳 150〜200ml
材料が少ないので、必然的に作り方も超簡単だが、ここにレシピを載せておく。
まずはミキサーに入れるため、柿の皮を剥く。固まるかどうかにはあまり関係ないが、ある程度熟したものの方が甘くなる。ただ、熟しすぎると皮が剥きにくくなるので、全体が柔らかくなるほどは熟させない方が良い。このときに何より注意しなければいけないのが、柿の中に種が入っていないことを確認することだ。種無し柿も増えてきたが、ブランド柿や特売品を買ってみてから、切ってから種ありだったことを知ることも多いと思う。今のところ、私は種までミキサーにかけてしまったことはないが、危うく見逃すところだったというヒヤリハットは何回かある。
次に牛乳を入れる。柿の味を全面に出したい時は少なめで、サラッとした方がよければ多めに入れると良い。あまり厳密に考えず、気分に合わせて量を調整してよい。バナナジュースを作る時の気楽さで作ったらよいと思う。うちのミキサーは真空ミキサーなので、泡が出ず、若干滑らかになると思うが、さほど差はない可能性もあるので、ご家庭のもので大丈夫です。
ミキサーで柿が粉砕され、形がなくなり、滑らかになる。柿の色にもよるが、黄色とピンクの中間のような綺麗な色になることもある。これを好きな容器に入れて冷蔵庫で冷やす。
うちは3歳の娘が蓋付きの瓶に入れると喜ぶので、小瓶を選んでいる。大きな皿に入れても、切って食べるのも豪華で良いと思う。蓋がない皿を使う場合は、サランラップを被せれば十分だ。冷蔵庫に一晩入れれば固まる。
最近、私はこれにスプレー型の生クリームをかけることを覚えてしまった。究極まで原材料を減らして、健康的なデザートを作ってるのになぁ、と思いながらプシュッと生クリームを足している。バニラアイス添えもいいかも。皆さんも、ぜひ毎回固まる安心感と共にお好みの食べ方をお楽しみください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?