私と、母という人 (2)
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気分を害してしまうかもしれない内容が含まれます
精神疾患や異常性などに偏見を持たれる方はご遠慮ください
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母はとても不安定な人だった
それはもしかすると
私と同じ病気だったのかもしれない
今さらながら
そんなふうに思えるようになった
彼女との関わりの記憶は少ない
写真を見ると思い出せることもある
それは「思い出せる」ということで
「覚えている」とは少し違う
それでも本当に少ないもので
しかも写真そのままのような静止しているものばかり
動いている彼女の記憶は
顔のない彼女
優しい母だったと思う
子供のために忙しなく動いていたとも思う
そう記憶しているはずなのに
朝起きて、母を起こし
自分で食事の準備をして
食べて出かけてる
記憶の目を横に向けると母は
私を見ることもせず妹の着替えを手伝っていた
そんな記憶も残っている
子供の頃から、母の隣には妹がいた
『小さいから』
そう自分を納得させていたけど
何事においても妹優先
妹が悪いことをしても怒られるのは私
兄弟姉妹では当たり前のこと
そういう認識はあった
妹はできなくて当たり前
私はできて当たり前
だから母の手は
妹にかけるのが当たり前
そうは思っても
私だって抱きしめてもらいたい
私だってくっつきたい
私だって色々してほしいんだ
可愛い妹だと思っていても
嫉妬心はどんどん育っていってしまう
その嫉妬心からか
妹とケンカになったとき
私は妹をカッターで切りつけた
切りつける前と、その瞬間の記憶がない
気づいた時には妹の手から血が流れていた
それを「私」がやったのだと認識したとき
怖いことに
「私」の中は喜びで溢れていた
達成感に満ちていた
自分がとても恐ろしく感じた
なぜかハッキリと残っている記憶
小学校6年のとき
妹に駆け寄った母は私に罵声を浴びせ
妹の手当てをしている
1度だけ母を呼んだ
私なりに怖かったのだ
どうしたらいいのかわからなかった
事態を飲み込めたとき
怖さで涙が溢れた
『大丈夫』
って言ってもらいたかったんだ
受け入れてほしかったんだ
聞こえたのか、聞こえなかったのか
彼女が「私」を見ることはなかった
慌ただしく動く映像を
ぼんやりと立ちすくんだまま眺めている私を
さらに離れたところから見ている
そんな記憶
そのあとの叱られたとかの記憶が私にはない
子供の頃の記憶
叱られたり怒られたりしているはずなのに
その部分の記憶が欠落している
その記憶も私が抹消してしまっているんだろうか…
その原因はなんなのだろう…
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