音大卒を武器にする
こんにちは、マイソン(_mmmm512_)です!
実はワタクシ、音大卒ってやつなんですね。
ただ、正直に申し上げるといまは音楽の仕事はほとんどできていません。
「音大まで行ったのにもったいない」
「何のために音大まで行ったの?」
音大を卒業して約6年。
いま思うことを残しておきます。
高校2年の春、まだ音楽に縋っていたかった
わたしの音楽のルーツは、吹奏楽。
小学校から始めたトランペットに魅了され、高校もいわゆる吹奏楽の強豪校へ行って、毎日吹奏楽漬けの日々を送っていた。
(当時、のめり込みすぎて部活以外に友達いなかったくらい)
そして進路を考え始めたとき、周りが一般大学を選ぶ中、わたしには音楽と離れるという選択がどうしてもできなかった。
親にびっくりされながらも、なんとか音大に行かせてもらえることに。
本当〜〜〜に親には頭が上がらない。
大学在学時は、学生という立場であっても仕事をいただける機会は多々あった。
卒業後のことは、深く考えずに
「とりあえずフリーランスかなあ。バイトしながらだったら生きていけるっしょ。」
くらいにしか思っておらず、就職活動をしないまま卒業をしてしまった。
当時のわたしに飛び蹴りしてやりたいくらい、本当にノープランだった。
大学卒業後、仕事がとにかくない。
大学卒業後、ノープランで名ばかりフリーランスで社会人になってしまったわたし。
なにかツテがあったわけでも、楽団に所属するわけでもないノープラン名ばかりフリーランスの現実は、イベント出演やエキストラ、単発レッスンの仕事がたまに来る程度。
このとき、収入の半分以上が、バイト。
1にバイトで2にバイト。3、4に演奏5にバイトって感じの生活。
こんなわたしでも仕事がもらえることをありがたく思いながら、甘くない現実と見通しが甘すぎた自分にだんだんと嫌気が差していた。
そんな中、事件は起きる。
最悪のクリスマス
2017年12月25日。
世の中がキラキラする日。
わたしにとっては最悪な日になった。
貴重なライブ出演を2日前に控えたこの日、
わたしは車に撥ねられた。
横断歩道の自転車横断帯を青信号で走行していたところ、右折車がぶつかってきたのだ。
全身打撲と左頬骨骨折。(顔面の手術したヨ)
当然、ライブの出演は叶わず。共演者には多大なる迷惑をかけてしまった。(もしY氏見てたらほんとにその節は…ご迷惑おかけしました…)
ちなみに事故の影響で楽器を吹くことすらままならず、まともに楽器が吹けるようになるまでには半年かかった。
事故から5年経とうとしてるけど、クリスマスは家に引きこもることにしている。(完全トラウマ!)
ここから再出発!と思った矢先
表向きはスーパーポジティブを自称しているので、これも成長のきっかけ!と、吹けなくなったことを機に奏法の研究に励んだ。
吹けなくて落ち込んだり泣いたりする日も多かったけど、自分のやりたいことを思いきりできていたので、割とイキイキ過ごしていた。
そしてようやく事故以前と同じように吹けるようになってきて、おまけに奏法の研究のおかげで出来ることも増えてきたし、仕事も増えてくるかな?って時。
未曾有の感染症がやってきた!
そして再びなくなる仕事…。
今回は、自分でもがいたって、いつ仕事ができるかわからない状況。
最初こそ、自分で多重録音してネットにあげたりだとか、練習動画をあげたりだとか、そうやって活動してる人の真似をしたりもした。
だけど、その中で感じる違和感。
わたしがやりたいのって、こういう誰かの真似事だっけ…?
てかそもそも、わたしは音楽で何がしたかったんだっけ?
そして現実問題、生きてくためにはお金が必要だったため、仕事がない日々は、精神的にも経済的にも大打撃を食らった。
初めて、音楽とバイト以外の仕事をやってみる
音楽と共に生きてきた約20年。
割と「とりあえずやってみよう」精神で生きてきたので、一回いわゆる「普通の生き方」をしてみようと思った。
初めての会社員。
だけど、音楽は完全に捨てたくはないし、せっかく培ってきたスキルを無駄にはしたくなくて、楽器の講師の仕事は続けながら。
会社員は、すべてが新鮮で、新しいことだらけな毎日だった。
やりたいことがわからなくなる
会社員生活も2年くらいになってきているが、職種は外回りメインの営業。
今後、出産〜育児を考えると確実に仕事を辞めなくてはいけない。
そう考えて、今後のキャリアチェンジのために入ったSHElikes。
入会してから、キャリア診断だったり、生活診断だったり、自分の考えと向き合うことが多くなった。
会社員生活の中で、少しずつ、自分のやりたいことがわからなくなっていくのを感じていた。
自分がしたいことを考えては、しっくりこない毎日だった。
わたしは、何者かになりたかった
前に読書感想文的に「若者のすべて」について2本noteを書いた。
(ちなみに上記のは、このままSHElikesのライティング課題出したら死ぬほどダメ出し食らった。だけどあえて直さない。笑)
無意識のうちに、自分の想いを重ねて書いてたんだなと気づいた。
わたしは、何者かになりたかったんだな、と思った。
特別な何者かになりたくて、トランペットを続けてたんだろうなって。
音大まで行かせてもらったのに、いまは中途半端にしか楽器ができていないことを、ずっと負い目に感じていた。
だけど、わたしにとってトランペットは、目的じゃなくて、あくまで何者かになるための手段に過ぎないんじゃないかと気づいた。
ということは、いろんな手段を使って、オンリーワンの何者かになれたら、それはわたしにとって大成功!なのかもしれない。
“「音大卒」は武器になる” という本がかつて音大関係者のあいだでバズった。
武器にしていくのはきっと自分自身。
「何のために音大まで行ったの?」
もし聞かれたら、今ならきっとこう答える。
「何者かになるための手段を手に入れるためです」