【企画参加】お菓子で一句 (Hey!三句す)
・羽二重に押し潰されて春深し
以前あったラベンダーさんの企画、【渾身一句】で作った句に、ショートストーリーを付けたものを自ら朗読まで。
それ以来、和菓子が苦手なのにも関わらず、羽二重餅がお気に入り。
あのもちもちの、一夜越しで練り上げられる極上の感触はまさに柔肌。
そんな羽二重餅のような内股に挟まれ、押し潰されて堕ちていく愛は春。深く愛して。この靄温かい晩春に。
・甘噛みのふくらむ求肥おぼろ月
羽二重餅に似ているものの、やや肉厚の歯応えも感じるのが求肥餅。
そんな二つの膨らみを、きつく噛まずに甘く噛んで。噛まれて思わずのけぞって、ふるふるゆるゆる、窓から見えるおぼろ月。
・桜餅皮剥ぎ取りてアンコ舐め
包まれているものは剥ぎ取りたくなるもの。
そのままいただくから美味しいのか、それとも自ら剥ぎ取るから美味しいのか。
くるっと丸まっているものを敢えて開いて舐めまわす。塩漬けの葉も相まって、これぞ極上の味わい。どうぞ賞味期限が切れぬうち。
三日月 巴
姐さんの春句。
今日も朝から、あはん♥でご免!
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