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パリ・シャンゼリゼ 本日の時計屋さん(20) 〜 ダブルでイカせて、ローハイド
いや、パリも先週は暑かった。
日曜は33℃を記録。夜のニュースでもこの話題に。だってもうそろそろ6月も終わり。
こちらは梅雨がありませんのでお日様が夏色に変わったら、さぁ、待ってましたっ。とばかりに白いお腹を出すパリジェンヌ。それに釣られるムッシュ達の嬉しそうなお顔。夏ですね〜🌞
そしてもう7月に入れば皆さん、ヴァカンスですからそりゃウキウキWake me upでワムッ!って感じ。
姐さんだってね、後20日もすれば再びのいやん♥ヴァカンス到来で、出稼ぎ終えて日本へ一時帰国でございますん。
え、姐さんホントにお仕事してんの?
と思われたり、
おや!? また。少しは働かんかいっ!
と日本人企業戦士のオジサマ方からお尻をペンペンされそうな頻度でやって来るおヴァカンス。
その前にせっかくイヤな病気も影を潜め、観光客が戻って来たシャンゼリゼ。
お昼からの出勤時には、人が多すぎて真っ直ぐに歩けなくて困るぐらいの大通り。
そうかと思ったら今度は再びの暴動騒ぎで、トラムは燃やされるわ、街中ショッピングセンターで白昼堂々の商品持ち出すわ、えっ、それって公然万引きやん。
そんでもって9時から6時迄の外出禁止令にするって、また元の黙阿弥!?
いくら若者たち夏休み持て余してるからって、警察とトムとジェリーの追いかけっ子みたいのあかんで〜。
お陰でしばらくぶりのシャンゼリゼ通り完全防備のバリケード!
土曜日は閉店繰り上げの18時迄で、さっさとお帰り。姐さんラッキー✌
そんなこんなのおフランスでございますが!
あっちからもこっちからもやって来るんです、花の都へ。
ここシャンゼリゼでは季節ごとに観光客の出身地が変わるんで、姐さんが居る時計屋さんにも色んな国の人が取っ替え引っ替えやってくる訳で。
そろそろおヴァカンス〜、の声が聞こえると、現れ出すのがアメリカン🇺🇸
これは7月4日のアメリカ独立記念日に一足早いヴァケーションをくっつけて、あわよくばおフランスの7月14日の革命記念日まで見てきましょう。と煽るどこぞのテレビシリーズ、『エミリー』ちゃんの仕業も手伝い、どピンクのドレスとこの暑いのにどピンクのベレー帽、という出立ちのメリケンガールと、今年はやけにべらんめえメリケンボーイがたくさん溢れるシャンゼリゼ。
そんなシャンゼリゼの時計屋さんで、姐さんがランチへ行こうか、と思ったその刹那。
「邪魔するでぃ!」
とばかりに入ってきたメリケンボーイ。
ドアが開くなり南部訛りの英語で一番近いセキュリティの兄さんにまくし立てる、ベラベ〜ラ。
おぉっ...来たな田舎モンカウボーイ。
姐さんの横目が光る✨
何処からか聴こえてくる『夕陽のガンマン』の♪口笛テーマソング。
まるで見知らぬ町に着き、ポンチョの裾をなびかせながら、いきなりサルーンのスイングドアをもの凄い勢いで入ってくる流れ者の勢いか。
姐さんのマイ・ファースト・ラブ♥あの映画のクリント・イーストウッドのように、暑いんでポンチョこそ羽織っちゃいないけど、深く被った(よーに見える)カウボーイハットからはよく表情がわからない(よーな感じに見えた) 。しかも心なしか、入ってくる体が揺れている(よーに見える)のは姐さんの目の錯覚か。それとも慣れない赤ワインに焦点が定まらないこのカウボーイ🐎🐎🐎
こりゃあこの姐さんの投げる縄でしっかり仕留めて、がっつり頂くものは頂戴いたしましょうか。
「お兄さん、ココで何かお探しで?」
「初めて来た町で右も左もわからねぇ。オレの好みはテキサスの空のように青いブルーダイヤル。ココで一丁新品を手に入れたいんだが、姐さん。何かオススメってーのはないもんだろうか。」
あれ。やけに単刀直入。いやサムライじゃないんだから「単刀」ってことはない。
それを言うなら、まるで片手にピストルを用意する早打ちガンマンのよう。
ふっ、お兄さん、よく聞いてくれたねぇ。
ただ、姐さんの目は誤魔化せないょ。
見たところ、カッコつけてブルーダイヤルのクロノグラフにミラネーゼバンドなんかしちゃってるけど、キミそりゃサファイアガラスじゃありませんね。『傷だらけの天使』なら優しく慰めてあげたいけれど、傷だらけのフェイスグラスはいただけない。しかもカチコチ、クオーツかっ。オトナはスーっと滑らかにオートマチックで責められたい。
いやん♥
いざ。
ココは一丁姐さんの早打ちの腕の見せどころ。
-ブルーダイヤル、洗練されたゴーフル柄ギロシャージュ、'70sの香りを彷彿とさせる樽型ケース、もちろんのサファイアガラス40mm、オートマチック、10気圧、メタリックベルト
-同じく革ベルト
-同じく、クオーツ、但しダイヤルにギロシャージュはなくブルーメタリックダイヤル
姐さん、何故に同じモデルを3本も!?
一本でもニンジン、3本でも1モデル。
何故って他のモデルは見せる必要がないだろうから。このお兄さんの場合、アレだコレだと引っかき混ぜずとも、気に入ればすぐにOK、出ると見た。
しかも慣れないボルドーでほろ酔いカウボーイじゃちょろいモンさ。
それこそ早打ち勝負なんだから。
「このガタガタしてるダイヤルはナンだ。こっちのつるつるピカピカのだろっ。」
よっ、メリケンカウボーイ決断が早い。しかもキラキラ系に弱いタイプ。
ってことはクオーツですな。
ん〜、となると姐さんもう少しガンバラNight🎌
だってまだまだ懐の方はあったかいんでしょ、お兄さん!
「機械式で電池交換不要のオートマチック。オトコだったら一度はモノを手にしたいとは思わない? カウボーイなんだから革でピシピシお得意なんでしょ♥ついでに革のストラップも付けたら、ナンかのお役に立つかもね。今はイージークリップでお兄さん、セルフで付替え出来るのよん。」
「なぬ!? セルフ? 姐さんのジュージュークリップだと!?。そりゃメンドウだ。」
ナニ🤨ジュージュークリップ!?
そうは時計屋が卸さない。
ハイ、オッケー👌
「じゃあ、ダディにも同じの買って行ってあげるなんてのはどう? 一本でもニンジン、 二人でもおソロ(solo)! パリのお土産に 。」
「ん〜...。そりゃグッドアイデアだ。じゃ、姐さん、ダブルで。」
あいよ。そうこなくっちゃ。
だってそのお兄さんの懐のお加減もどうせダディのおかげなんでしょ😆
Wクオーツでお値段オートマチック一本分。
ま、よござんしょ。
ダブルで酔が回るには変わりなし。
こりゃあの早打ちガンマン次元大介もびっくりでござんす。
何しろ彼は昔から時計好きでござんすからね。
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![](https://assets.st-note.com/img/1688331615698-47GAnrLmYy.jpg?width=1200)
いわゆる愛称「パンダ」🐼ちゃん。
37mm、'70s流行りの樽型ケース。
ガンマンたるモノ常に腕には磨きをかけるモノ。
姐さんは手の甲に薄っすら毛があるぐらいがスキ。
あはん♥
お兄さん、本日はお買い上げありがとうございましたん♥
姐さん、見事にダブルで早撃ちガンマン、げっちん、の巻💪
こちらTVシリーズ、『ローハイド』(1959) は姐さんのファースト・ラブの君、クリント・イーストウッドの出世作!
ママりんもファンだったらしく、お家にレコードありましたっ!
そしてその人気に調子に乗って出しちゃったのがこちら。
『クリント・イーストウッド、カウボーイ・フェバリッツ』(1962)😑
カントリー好きの姐さんでさえ、眠くなりそなカントリーソングが満載ですが、スライドギター&ハーモニカ演奏は絶品。
全17曲もありますので、子守唄代わりにぜひ😪
あはん♥
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