万華鏡
瞳の中の残像は
鮮やかなままに
夜露に濡れた街
胸を張り歩いた
宿った達成感に
怖い物も失せて
続きを口ずさみ
仰ぎ見た空は黒
私の覗いた世界
まるで万華鏡で
陶酔していく程
美しく儚い現実
壊れてしまえば
全て終わるよと
自ら崩壊の獣道
選択した解放境
どれだけの力が
必要かの有無を
考える事さえも
無駄に思えたの
瞳に焼き付けた
写し絵は万華鏡
消えない様にと
私も回していて
移り変わりゆく
景色は万華鏡で
瞳は逸らさない
揺れて溶けてく
この身の全てを
捧げ堕ちてゆく
どんな未来図が
終着地だろうと