第37回東京国際映画祭 世界最速レポ③『小さな私』
ついにTIFF2024の週末がやってきた!
…と思ったら、雨ですね。
空き時間に野外上映も観ようと思ってたんですが、テントも何もなく、ただ雨晒しの放映スタイルでした。
さて、本日はなんと、あの易烊千玺が来日ということで朝からドキドキ。上映の30分前にはすでに↑のような人混みでした。
初日の『わが友アンドレ』もファンがとても多かったですが、今日はそれ以上、体感では観客の9割は中国人の女性でした。おそらく東京在住ではなくわざわざ日本に来ている。
実は今回の『小さな私』で易烊千玺が来日するというのは、チケット発売時は正式には発表されていなかったんですよね。でも「来る」っていうのは内々に知られていて、みんなチケット待機し即完売しました。
3日間ある上映のうち何日に来るかは賭けでしたが、上映時間プラス30分の時間が設けられていてハコの大きい今日を僕は買いました。情報戦ですね〜。
例によって今回も最前を確保することができました。周りからは中国語しか聞こえてこない…!しかも両隣はドでかカメラを携えた「ガチ」です。静かに映画を観たい派の人だったら発狂すると思いますが、僕はなかなか味わえないこのカオス空間を楽しみました。
そして上映後…
まさか日本で、しかも1800円払っただけの映画館で、易烊千玺に会える日が来るとは!
今回は監督の杨荔钠(ヤン・リーナー)、プロデューサーの尹露(イン・ルー)、脚本の游晓颖(ヨウ・シャオイン)、そして主演の易烊千玺(イー・ヤンチェンシー)、林晓杰(ダイアナ・リン)、キャストの蒋勤勤(ジャン・チンチン)、周雨彤(ジョウ・ユートン)が登壇。また、音響や編集スタッフもいっしょに来日し客席で鑑賞したとのことで、大所帯です。
とにかく中国語の黄色い歓声と、ガチ勢によるカメラのシャッター音がすごかった。映画祭スタッフも厳戒態勢で監視しインカムでのやりとりが捗っています。
こんにちは日本の皆さ…って、中国人ばっかやないかーいって思ったかもしれんけど、ここにいるよー。今回は脳性麻痺を患う青年チュンフーを演じており、ビデオを見たり患者さんに会ったりして理解を深めていったそう。ちょっと元気なさそうやったけど来てくれてありがとう!
チュンフーのおばあちゃん役、めっちゃ良かった。方言でセリフを言う必要があったから大変だったとのこと。劇中でなんども笑いが起こったのは、このおばあちゃんの愛らしい演技があったからこそ。そして涙も…。
ヒロイン役。今回の舞台挨拶、監督やプロデューサー、他のキャストでは歓声や拍手で盛り上がっていたのに、この女優さんのときだけシーンとなっていた。。もしかして中国では嫌われてる?易烊千玺と熱愛報道でてるとか??(聞いたところ、たびたび性格の問題で炎上してるらしいです)。とにかくかわいそうだったので、僕は気持ち大きめに拍手しました。
映画の内容ですが、予想以上におもしろく満足感がありました。正直、舞台挨拶目当てみたいなところもあったんですが、いつのまにかスクリーンに釘付け。障害だからといって暗く重いストーリーにするわけではなく、主人公チュンフーの、働きたい、勉強したい、恋したい、を素直に追う物語です。笑あり涙ありでややエンタメチックですが、易烊千玺の演技は一見の価値ありです。
監督曰く、易烊千玺の初日の現場でもうこの映画の成功を確信したとのこと。上映後は拍手が鳴り止みませんでした。
最後のフォトセッションではみんな総立ちです。僕はおとなしく座ってましたが、
なんとか皆さんの姿を納めました。
これはぜひ配給がついてほしいと思います。
おそらく観客賞あたりは取るんじゃないでしょうか?
東京国際映画祭も残すところあと2作品になりました(ワタシが観るのが)。またお会いしましょう〜。