「対人認知:社会心理学」(『心理と教育へのいざない』)
概要
・社会心理学とは、社会(他者の存在)によって影響を受ける人の心の働きについて調べる学問である
・社会心理学のなかで、「私たちが他者をどのように認識しているか」というテーマは対人認知の研究として行われてきた
・対人認知は決して正確なものではなく、様々な歪み(バイアス)を伴っている
目次
1 社会心理学という学問
(1)人間は社会的動物である
(2)オルポートによる社会心理学の定義
(3)社会心理学における対人認知
2 対人認知とは
(1)物の認知と人の認知
(2)対人認知の必要性
(3)対人認知の正確性と過剰な自信
3 対人認知における歪み
(1)見えないものを推測することの難しさと既有知識の働き
(2)認知の主体側のさまざまな事情
(3)歪みがもたらす弊害
演習課題
1 自分がどのようなステレオタイプを持っていて、そのステレオタイプはどのように形成されたのか考える
2 Ross & Sicoly(1979)の実験をやってみる
3 対人認知にステレオタイプを用いたり、自己中心性バイアスが生じたりすることの弊害について、考察する