子育てにおけるダブルバインド
ダブルバインドとは、矛盾することを同時に言うことで、どうしたらいいか分からなくなってしまう状況をさします。
みなさんは、どなたかから「自分の好きに決めていいよ」と言われながら、実際に決定しようとしたら「それはダメ」と言われたことはないですか?
私はあります。
「勝手にしなさい」と言われたので、勝手にしたら怒られたこと。
「やる気がないなら出ていけ」と言われて出て行ったら叱られたこと。「正直に言ったら怒らない」が嘘だったこと。
そして恐ろしいことに、我が子に無意識にやっています。
無意識にやっているというか、気付いても止められない時がある。
「自由に選んでいいよ」なんて言いながら選択を強制したりね。
服とかね。そんな変な服着ないでくれよってね。
おもちゃとかもさ。そんな細かいパーツ絶対片付けねーだろ、ってのをチョイスしてくるとことかね。こっちにしたらどう、なんて提案しちゃったりするんだなぁ。
今日子どもたち、学校から帰ってきて、「かき氷作るー」って言って勝手に作ってた。ワイワイ楽しそうにやっていたので放っておいたら、たくさんこぼしてベチャベチャで、キッチンペーパーを相当無駄遣いして(よくやられるので、やめてと何度か言っている)拭いた後があった。
放置された氷は溶け出していて、床にも溢した後があって、何をしようと思ったのか満水量以上で電気ケトルで湯を沸かしていて、その辺りもベチャベチャだった。あぶねーよやめろよ。
片付けまでしようとしたようだ。えらいと思ったけれど、泡が落とし切れていないし、何もかも中途半端で私はゲンナリした。
荒れたキッチンを見て疲れがどっときて、叱った。
だけど私は「自分で考えて行動できる子になって欲しい」なんて思っている。
それならば、まずは自分で考えてよくやったと感じてから、迷惑なことは迷惑だと伝えたら良かったんだろうけれど、そんな余裕はなかったわ😓
心理学の研究から、ダブルバインドというのは、子どもの精神的健康に悪影響を及ぼすことが示されています。
矛盾する指示やメッセージは、子どもに持続的な不安感やストレスを引き起こします。
どのように反応しても批判されるという状況では、自己肯定感が低下し、自己評価が損なわれます。自分に対する信頼感の欠如につながるのです。
さらに、矛盾するメッセージに対する対応方法が分からなくなるため、他者とのコミュニケーションに困難を感じるようになります。
では何が大事かというと、一貫性のあるメッセージとオープンなコミュニケーションです。と、文字で書くほど簡単ではないです。私、ど真ん中にいますので、その難しさはよく分かっているつもりです。
ダブルバインド、意識してみるとそこらじゅうで見かけます。
例えば、授業参観でも。思い通りに動いて欲しい欲求が出ちゃうんですよね。
気がついていない人もたくさん居ます。それが自分がされてきた「当たり前」だしね。
一貫した対応。言葉と行動の一致。
難しいけれど、もっと向き合っていこうと反省した今日なのでした。
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