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宇宙 /セルフライナーノーツ

たまに、今自分が地球に住んでいると意識してしまう瞬間にとても恐怖を感じてしまうことがある。

例えば、広い広い大海原を眺めることが出来る展望台に行ったとき。その展望台に登って、遠くの水平線を眺めるとき。

よーく眺めると、水平線は真っ直ぐではなくて、ゆるやかに曲線を描いているのが分かる。あ、地球に住んでいるだな、ということが分かるので、どうして地球が生まれたのか、とか、人類の進化、とか、球体の上にどうして生活しているのか、とか、これから先もちゃんと安全に生きられるのか、とか、水平線のその先のこと、とか。
それから段々と思考が飛躍していって、最終的に宇宙について考えて終わりの見えない果てしなさに絶望することになる。

地球とか宇宙とか未知すぎて本当に怖い。鳥肌レベルではない。


けれども、命を終えたら星になる、とかいうおとぎ話みたいなそれには、ひどく惹かれてしまう時がある。

本当に星になるわけなんかない、って現実はちゃんと分かってるけど、大好きだった祖父は多分空の上で見守ってくれているだろう、という曖昧だけど絶対的な自信がある。

もし自分が星になれば、宇宙に行けるのなら、もしかしたらあの人に会えるのかもしれない。
嫌いすぎてそっと離れたあの人も、今なにしてるか分かんないけど、星になって空でキラキラしてくれてるんなら許せるかも、とか。


こんな風に怖くなるとき、他の人には無いのかしら。

私だけでは無いはず、なんて、マイノリティでも仲間は居るわけなので、きっとどこかに居る仲間に助けを求めたくなったり。


宇宙に居るかもしれない"君"は、言ってしまえば誰でもよくて、歌詞を聴いた人がそれぞれ考えたものが正解だと思っています。


宇宙に浮かんでしまえば
何にも考えなくていいのかな
何億光年離れた先に 君は居るのかな
宇宙に浮かんでしまえば
何にも考えなくて済むのかな
ひと足先に浮かんでいった 君に会いにゆく

ちょっとだけ君に褒められたことをいつまでも
味が無くなってしまうくらいには噛み締めてる
ちょっとだけ君に褒められたことを思い出して
やっぱり嬉しくて舞い上がる このまま宇宙へ飛べそう

宇宙に浮かんでしまえば
何にも考えなくていいのかな
何億光年離れた先に 君は居るのかな
宇宙に浮かんでみたくて
歩道橋の上高くジャンプする
ひと足先に浮かんでいった 君に手を伸ばす

ちょっとだけ君に褒められたことをいつまでも
あの日街で聞いた曲を付箋がわりに取っておく
ちょっとだけ君に褒められたことを思い出して
いつまでも君は困らせるの このまま宇宙へ飛びたい

ちょっとだけ君に褒められたことを思い出して
未だに思い出せることが嬉しくて ちょっと泣いた
ちょっとだけ君に褒められたことを思い出せば
いつまでも君が守ってくれるから 宇宙へ浮かぶ

("宇宙"-風希 の歌詞より)

この1〜2年でできた自分の曲の中で、いちばんお気に入りかもしれないソングです。

たまに、ライブの後、宇宙が1番良かった、って褒めてくれる方も居るから、きっと私だけではないのだと思ってる。勝手かもしれないけど。でもそれで私はとても救われてます。

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