超デカ自意識と私のアイドル
私が今の私になるまでに、当たり前だけどたくさんの出会いがあった。
その出会いの貯蓄によって、ちゃんと私が私であるのだと思うと、本当にありがたいと思う反面、よくも出会ってくれたな!みたいな気持ちにもなる。
私が今の私になれたうちの出会いの中の、多分1割も満たないけれど、出来上がるための最後の隠し味みたいな、味の決め手みたいなバンドが居る。もしくは出汁。
あとはパワーパフガールズでいう、ケミカルエックス的な。
私が今、抱えきれないほどの自意識の塊なのも、きっとこのバンドがあったから。
それが、ベランパレード(今のVERANPARADE)というバンド。
そんな、私を私たらしめた、と言っても過言ではない(過言かも)バンドが、先日私が1番好きなライブハウスでワンマンライブを開催した。
これは大きな大きな自慢なのだけど、彼らが結成してすぐの、ギターが初期メンバーの時から私はベランパレードが好きだ。ずっとずっと好きだ。
小さな宮崎の、地元のバンドのワンマンを、関西で見ることができるなんて本当に幸せだと思った。きっと、嫌なことがあるとjust a feelingを聴きながら泣いていた高校生の頃の私は信じてくれないだろう。
当時の、変であることがアイデンティティ、みたいな私のことを思い出す。
当時はまだ、プラカップにはウーロン茶かジンジャーエールが入っていた。けれど今はビールを片手に見ている。
24才になった今、ベランパレードが届けてくれる身近で柔らかくてパン生地みたいな生活の歌に包まれながら、あの時の私の生活にベランパレードが居てくれて本当に良かったな〜って噛み締める。
ワンマンの感想として、1番最初に感じたのがこういう気持ちだった。けれどもきっと、あの時にベランパレードに出会ってしまっていたので、今の私の抱えきれない自意識があるのだろうな、とやっぱり思った。
良い意味でも悪い意味でも、ベランパレードは私にとってのインフルエンサー。(この時の悪い、は、悪ガキ的なワル)
そしてアイドル。いつまでも推しなのである。
メンバーが入れ替わっても、安心感があって、絶対的で、泣きそうになる。でもちゃんと、見るたび新しくて嬉しくなる。
ちゃんと時間が経過していて、生きているのだなと思えるので安心することができるんだと思う。
大好きなバンドのワンマンなんて、いつだって嬉しい!感慨深い。もっともっと、何度だってあったっていいのだ。
またいつか、こんなに幸せな日に出会えるように、私も頑張ろうって思った。
その日に出会えるように、たまにはズル休んで、生き延びたいと思います。
生きてたらたまに信じられないくらいの良いことに出会えるから、生きるのをやめられない。