読書アウトプット『戦略「脳」を鍛える』
お疲れ様です。えーじです。
今回は御立尚資さんの『戦略「脳」を鍛える』という本についてアウトプットしていきたいと思います。
今回、僕がこの本を読むにあたって事前に立てた問いとしては次の3つです。
①戦略脳とはなにか
②戦略脳を鍛えるとはどういうことか
③どのようにすれば戦略脳を鍛えることができるのか
今回は僕が事前に立てた問いに対してそれぞれ本書の内容をまとめていこうと思います。
①戦略脳とはなにか
そもそもこの本で触れられている、「戦略脳」とは一体何でしょうか?御立さん曰く、「優れた戦略を立てるために必要なもの」とのことです。
世の中には企業の経営戦略に限らず、マーケティング戦略など”戦略”について学んでいる人は非常に多くいると思います。たあだし、その中でも優れた戦略を立てることができる人はごく一部です。
つまりは優れた戦略を学ぶ(=戦略論を学ぶ)ことと、優れた戦略を立案できることには差があるということです。そして、その差を埋めるものこそ、「戦略脳(=インサイト)」であると御立さんは定義をしています。
②戦略脳を鍛えるとはどういうことか
それでは戦略脳を鍛えるとはどういうことを指すのでしょうか? それを知るには戦略脳はなにから構築されているのかを知る必要があります。
主に戦略脳を構築するものは2つあります。
1つはスピード。いわゆる思考のスピードです。これが早ければ早いほど、思考の量が増加し自分の立てた仮説などの検証が可能となるため、優れた戦略を立案することができるようになります。
2つ目はレンズです。いわゆる思考の際の視座・視野・視点を指します。優れた戦略は相手(競合など)と異なるためにユニークなものが多いです。様々な角度や視点、視野で考えることにより優れた戦略を立案できるようになります。
つまり、思考のスピードを上げることと、思考の際の視座・視野・視点を広げることが戦略脳を鍛えることになります。ただし、これらは才能でもなく知識でもなく、体得する技術です。日々の反復でひたすら鍛えていくしかありません。
③戦略脳はどのようにして鍛えられるのか…?
それでは最後に戦略脳はどのようにして鍛えられるのでしょうか?
御立さん曰く、これらは技術であり体得していくしかないのだということです。つまりは、日々の「考える」時間の中でいかにスピードを上げるのか、いかに広い視座・視野・視点を持つのかということになります。
③‐1 スピードを上げるには
それではスピードを上げるにはどのようにすればよいのか見ていきましょう。御立さんはスピードは3つの要素に分解することができるとしています。
1つ目がパターン認識。戦略論を学ぶなど過去の事例をどれだけ引き出しとして持っているのかどうかです。おそらく戦略論を学ぶというのもここに分類されます。
2つ目がグラフ発想。図ではなくグラフで考える、つまりは数式で考えることを指します。
3つ目がシャドウボクシング。とにかく思考回数を重ねてさまざまなパターンを検討していきます。
③-2 レンズを拡大するには
続いてレンズを拡大するにはどのようにすればいいのかを見ていきます。レンズは3つに分解できます。
1つ目が拡散。視野を広げるということです。自社のサービスがカバーしていない範囲など今までの範囲よりも広くとらえることで、新しい発見を促します。
2つ目がフォーカス。こちらは縮小です。全体を広くとらえるのではなく、より個人の感情にフォーカスしてユーザー視点などを身に着けるという意味です。
3つ目がヒネり。こちらはあえて対局の立場をとってみるなど、思考の観点(視点)を変えるということです。
これらをひたすらくり返すことで、自然な状態まで身についていきます。
④まとめ
この本の内容は戦略に限らず、物事を考えるということに活きる内容だと思います。もし興味が出た方は一度手に取ってみてください。
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