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寝室にスマホを持ち込まない習慣を始めました

こんにちは、”_dawn_”です。

最近、寝るときはスマホをリビングに置くという習慣を作りました。ベッドの手の届く範囲に置くと、朝起きて身体が重いときに延々と見てしまってるなと思ったからです。

なんでも、『スマホ脳』によると、スマホを見てしまう行為は人間の本能的に止められないものであり、見まい見まいとムダに抵抗するのではなく、スマホが存在しない状態を作るのが得策だそうです。

今回はそんなスマホの強烈な注意を引く力について紹介します。

スマホは人間の本能を刺激する

スマホに集中力を削られてると気づかない

スマホやテレビ見ながら、音楽聞きながら、勉強や仕事をしても問題ないという人たちがいます。とはいえ、皆さん想像される通り、そういう人たちは集中力が下がっていることが実験でわかっています。

というのも、注意残余といって、脳には切り替え時間が必要なんですね。例えば、仕事中に何秒かLINEを見ると、元の集中力に戻るには数分間かかると。これが注意残余というものなのですが、人間はそのロスを意識できない。

なぜかというと、脳はマルチタスクの最中にドーパミンを出すからなんです。

つまり、テレビを見ながら勉強してるとか、友達とのLINEを時々チラ見しながら作業してるとき、脳内でドーパミンが出て、自分の作業が余計進んでるような錯覚をするのです。つまり、注意力を分散させると脳が気持ちよくなっていると。

スマホを見るだけで実は気持ちいい

それにしても、何故そうなっているのか?

その秘密は原始時代にあります。というのも、人類は原始時代から、どこかに食べられる木の実はないかなと探したり、外敵である野生動物は近くにいないかなと周囲を警戒したり、注意を分散させることで生きてきたわけです。そういうことで、人類の脳は、実は物事に集中しないように作られてるんです。

しょっちゅう周りをチラチラ見て、何か変化があったら、脳の中に「やっぱり見てよかった!」という快楽物質が出るようになっているんです。なので、その成果を過大評価してしまう。

そういう構造になっているから、マルチタスク的なことをすると、まるで作業効率が上がってるかのような錯覚を人は感じてしまうのです。

一方、シングルタスクだと、脳の中に快楽物質が出てないので、つまんないとか、はかどってない気がすると。でも、作業量全体とか問題をどれぐらい解けたかを比べてみると明らかにシングルタスクの方が効率がいいのに。

スマホが近くにあるだけで集中力は落ちる

ということで、スマホを見なければいい、触らないければいいかというと、そんな簡単な話ではありません。

また別の実験によると、「スマホが近くにあるだけで」集中力を奪われることがわかっています。その実験では、大学生500人を対象にした知能テストで、いろんなパターンでスマホを触らせない状況を比較しています。

まず、テストを実施しながら、スマホをサイレントモードにしてポケットに入れる、電源を切ってポケットに入れる、そもそも教室に持ち込ませないグループとで分ける。そうすると教室の外にスマホを置いてきたやつの方が点数が高くなります。

一体何が起きているのか?

見ないようにするだけで集中力は削がれる

この理由は既に明らかになっていて、一言で言うとスマホが存在するだけで意識しちゃうんです。先ほどの、原始時代の「常に注意を配ってなければいけない、何か変化に反応しなければ生き残れない」という注意力分散の働きが出てきてしまってるんです。ポケットの中のスマホによって。

無意識に数分や数十秒に1回スマホを意識して、「いや、見なくていいんだ、見ちゃ駄目なんだ」とそれを押し殺す。この脳の処理が、実は脳全体の処理の10%近く容量を食うそうなんです。僕らの脳内で、「物事に集中しなければいけない」という集中力の10%ぐらいを、「スマホを無視する」に奪われているのです。

それに比べて、教室にスマホを持ち込ませなかったケースは、テストの点が明らかに良くなります。物理的な距離があるだけで、ポケットの中か教室の外かなんて変わらない気がしますが、それだけでテストの点が明らかに変わるんですね。

もはや他人のスマホですら気になる

さらに話は続いて、他人のスマホをテーブルの上に置くという実験もあります。結果は、自分のでなくても、他人のスマホをテーブルの上に置いておくだけで、点数が下がったんです。他人のスマホがあるだけで、スマホのこと思い出し、「いや、そんなこと考えじゃ駄目だ」と脳が処理するおかげでパフォーマンスが下がるのです。

まとめると、スマホがあるだけで注意を奪ってしまって脳の容量を使うということです。

なぜかというと、スマホとは常に新しいこととか、注目すべきことを教えてくれるから。なので、処理量の何%かは脳の処理量を常にそのスマホ、つまり新しいことを教えてくれるものに対して割り当ててしまうんです。

それと同じようなことが、「スマホには今何があるんだろう」っていうことを他人のスマホが置いてあるだけで感じてしまうわけですね。

ということで、スマホは人間の本能に強烈に影響を与えているという話でした。

スマホが注意力を奪うのは誰しも知ってるところかと思います。でもそれが、これほど抗えない強烈なものというのは驚きです。

最近忙しくなってきて朝晩の時間を無駄にしないようにと思ったので、スマホと物理的に距離を置こうと思います。ではまた!

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