2人目出産時に夫婦のみで臨むとしたらどうする? 地域おこし協力隊の育休制度についてもお話します。
私たち夫婦が弟子屈町へ移住を決めた時、覚悟したことの一つ。
何かあった時、すぐに家族に頼れない、ということ。
だからこそ、公的支援や企業のサービス等を事前に情報収集して、備えておく。
これが、私たちがすぐ移住して始めたこと。
2人目の妊娠がわかって、すぐ上司に相談しました。
私の上司は女性なので、話しやすくてとても心強かったです。
妊娠してると伝えた時、涙目になり喜んでくれたのがとても嬉しく有難く感じたことを今でも心温かく思い出します☺️
実は当時、弟子屈町の要綱では育休制度が設けられてなかったのです。
それで、育休を取りたいかの意向を尋ねられました。
私は最後になるであろう育児をどっぷりやりたいっ!という気持ちが強かったので、育休を希望しました。
それに、預けて最初1年ぐらいはすぐ病気になるので、家族も近くにいない中、働きながら赤ちゃんを遠い病院へ通うことは現実的に考えられませんでした。
上司に意向を聞かれてから役場はすぐ動いてくださり、要綱がつくられ、無事に育休を取得することができました。
1年休むと、協力隊の任期は1年延びるので助かりました。
協力隊の任期は最大3年なので、1年保留できるというのはかなり大きいです。
制度について、詳しくはこちらをご覧ください。
↓↓↓
ここで大事なポイントがあります。
それは雇用形態がどうなっているのか、ということです。
現在の地域おこし協力隊は2つの雇用形態があります。
それが各市町村で異なるのです。
↓↓↓
私たち夫婦は「会計年度任用職員」だったため、公務員の方と同じ扱いで対応してもらいました。
ただ、委託契約になった場合は雇用保険にも入ってないので、育児休業給付金が出ないので、その点は注意が必要だと思います。
ちなみに、会計年度任用職員の場合、育児休業開始から180日目(6カ月目)までは月給の67%までがもらえ、181日目以降は月給の50%出ます。
次に問題になったのは、
出産時に上の子をどうするか問題。
これについてはこの前の記事に載せているので、ぜひ読んでみてください。
↓↓↓↓
あと、第一子出産が超難産で1年近く回復するのに時間がかかったため、今回は周りに家族がいないこともあり、リスクヘッジとして夫にも育休を取得してもらうことにしました。
とりあえず産後8週間取って、その後の体調の様子をみて延長するかどうか決めることにしていました。
予想通り、体力の回復があまりよくなく💦
役場からのお言葉に甘えて夫には育休延長してもらい、家事全般を夫に任せました。
さらに有り難いことに、こども園も退園することなく上の子は登園させてもらえたので、最初の2か月間はトイレとごはんとお風呂以外は寝たきりで赤ちゃんのお世話のみに専念できる生活を送ることができました。
夫婦で育休取って思うこと。
絶対に夫婦で育休を取るべき!!
ということ。
私は仕事で育児不安や虐待関連の親御さんとお話する機会が多いですが。
大げさなのかもしれないですが、世の中の虐待は夫婦が育休を取ることで(育児を夫婦で行うという意味)減るのではないかと思います。
今回もそうでしたが、
男性の育休制度があったとしても、男性は女性側に何らかの理由がないと休めない暗黙の了解があるように感じます。
女性と同じく、育児をするためというただその理由だけで夫婦共に1年しっかり育休取れたら、きっと男性にも子育てがどれだけ人生にとって大切な体験かを知ることができると思います。
子どもと遊んでるだけで、仕事もしてないのに、何が大変だ?
なんて言う、男性が減るのではないかと思います。
東京にいた時、夫の会社の忘年会に参加した際、社長に言われたのは
「奥さん、今仕事休んでるんだから、しっかり旦那さんを支えてあげてよ」
と言う言葉でした。
その当時、30分〜1時間おきに起きるショートスリーパーの我が子にゲッソリしていた時期で、あまりの睡眠不足から夜は夫に赤ちゃんを見てもらって、なんとか日々を乗り越えていた生活だったタイミングでそれを言われたのはしんどかったなぁと。
私が夫に支えてもらってたので、反省して、夫を支えなきゃと思っていたのですが、
夫からは
「家族が一番。仕事は代わりがいるけど、家族は唯一無二。家族が元気でいれるためにできることをする」
と、言われました。
もしあの時に夫からの言葉がなければ、
自分は妻失格とか、ダメな母親とか、
自分を追い詰めてたんではないかなと思います。
産後はホルモンバランスも崩れて、ちょっとした言葉にも敏感になり、ネガティブ思考に入りやすいので、夫からのさりげない温かな言葉は救いになるなと思います。
ドイツでは夫婦で育休を取るのが普通なため、
夫は日本の状態に驚いていました。
日本は育児を頼るのはまず母方の実家が当たり前になってますが、本来は夫に頼るのが自然なことなのだなと実際に今回夫婦で育休とって実感しました。
夫婦が赤ちゃんと生活を共にするということで、
家族としての絆をつくっていけるのだと思います。
それだけで、産後クライシスも育児不安も減ると思います。
あとは、妊娠中にどれだけ産後のイメージを持てるか、知識として持っているかにもよるかなと思っているので、妊娠中のプレパパママ教室はとても大切な機会となるかなとも思いました。
ということで、
夫婦のみで2人目出産に臨むために必要なこと
1.公的機関やサービスをとことん調べて、事前に申し込む、利用する
2.近所の人や頼れそうな人に思いっきり頼ってみる
↑
これはできるだけ沢山いればいるほど良いと思います
3.出産前後で起こり得る可能性のある不安材料をピックアップして、できるだけ解消しておく
↑
これは1人目を経験してるからこそ対策が取れるかなと思います
4.一番大事なのは、夫婦でしっかり話し合って意思疎通を図っておくこと、上の子も家族の一員として意見や想いを聴いておくこと
以上が、私たちの2人目出産で体験して感じたことでした!
今では、家族がいないことが問題にならないぐらい、町民の皆さんにとても助けてもらっています。
困ってる時に助けて!と言えることも大事だなと思っています。
助け助けられる関係を出産前から築けられていたことはとても大きかったなぁと思います。
日頃の関係性の積み重ねが大事なんだなぁと。
町民の皆さんが妊娠、出産に温かで、
産後いろんな場面で、
赤ちゃんが泣いてても、近くにいる町民の方が声かけてくださり、
「あ〜赤ちゃんの泣き声聞いたの久しぶり!いいねぇ♪」
と、言ってもらえるのがとても幸せです。
東京にいた時は電車やバスなどで赤ちゃんが泣いてると、周りから不快な顔や態度を取られていたので、このギャップはとても嬉しかったです。
弟子屈に来てよかった❤️と思うことランキングトップ5には入る嬉しい出来事でした。
弟子屈で出産できてよかったです☺️