コーヒーショップで働く僕が牛乳を飲むことをやめた理由
スペシャリティのコーヒーショップで働く僕は日々、ブラックコーヒーだけでなくカフェラテなどのミルクビバレッジを沢山提供しています。
お客さんもそこで働くスタッフも、牛乳を好んで飲む人が多いです。
僕もその一人でした。
しかしある日を境に僕は大好きな牛乳、及び牛乳を使ったドリンクを飲むことをやめました。
「なんで牛乳飲むのやめたのー?」
今まで散々聞かれてきましたが僕は決まって、
「牛が可哀想だからね〜」
「酪農業は残酷なんすよ〜」
としか答えてきませんでした。
なぜなら僕が牛乳を飲むことをやめた理由は一言でサクッと説明できるようなものではないため、中途半端な説明によって誤解を生んでしまうことを恐れていたからです。
今回はその理由について、順を追ってきちんとお伝えしたいと思っています。
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まず初めに言っておきたいこと
・1つ目
僕はヴィーガニズムを実践するヴィーガンであるが、今回はあくまで”牛乳”にフォーカスして話をするということ。
・2つ目
あくまで”僕の目的は真実を伝えること”である。
僕がこれから伝える内容は、”酪農産業すべてのケースに当てはまるわけではないが、こういった実態が日本に限らず存在しているということは紛れもない事実である”ということを念頭において読んで欲しいです。
・3つ目
僕はこの記事を読んだ人に対し、
“動物に、地球に、そして自分にとっても優しい選択が誰しもできるということを知って欲しい”
と考えています。読んでくれたあなたが今後どうするかまで口を出すつもりは一切ないですが、これをきっかけに、牛乳を飲むという行為について考えてみてくれたら嬉しいなあと!!
ではいきましょう!
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目次
①牛乳は誰のもの?
②牛乳を分けてもらっている?
③オスの牛は?
④メスの牛はどのように妊娠するのか?
⑤つまり乳牛の一生は?
⑥牛乳が体に悪いって本当?
⑦飲むのやめてみて実際調子どう?
⑧飲みたくならない?
⑨牛乳の代わりになるものは?
⑩まとめ
🐮①牛乳は誰のもの?🐮
牛は哺乳類なので、当然ながら親牛は自分の子どもを育てるためにミルクを作ります。したがって”牛乳は仔牛のもの”です。
私たち人間のために牛乳があるわけではないということは明らかですね。
🐮②牛乳を分けてもらっている?🐮
では私たち人間は、仔牛のためにある牛乳を親牛から分けてもらっているのでしょうか?
残念ながら、ほとんどがそうではないようです。牛乳の多くは牛から奪い取る形で調達します。
人間と同じように、牛も乳が出るようになるのは、”妊娠して出産したメスだけ”。出産を終えて間もなく親と子は引き離されます。”仔牛が飲むはずだった牛乳は商品”だから。ちなみに子を奪われた親牛は、悲しみで数日から長くて数週間泣き続けることもあるようです。
🐮③オスの牛は?🐮 ではオスの牛はどうなるのでしょう。
“廃棄物”として頭を撃ち抜かれて殺処分されます。なぜなら牛乳を作り出せないオスは、酪農業においては”価値がない”とみなされるから。ないし”副産物”として食肉用に育てられ、屠殺されることもあるようです。
🐮④メスの牛はどのように妊娠するのか?🐮
レイプラックと呼ばれる枠に入れられ、肛門から手をつっこまれ、膣に種牛の精子を注入されて無理矢理人工授精させられるそうです。そうして人間と同じように9-10ヶ月の妊娠期間を要します。
🐮⑤つまり乳牛の一生は?🐮
<オスの場合> 生まれて1日か2日で頭を撃ち抜かれる。ないし食用として約2年間育てられて屠殺される。
<メスの場合> 生後1年過ぎたくらいで初めての人工授精が行われる。人間と同じ9-10ヶ月の妊娠期間を経て出産。乳が出るようになると子と引き離され、搾乳が始まる(約10ヶ月間)。牛は出産後2ヶ月くらいで妊娠できるようになるので再び人工授精させられる。
「人工授精→妊娠→出産→搾乳」のサイクルを4-5回繰り返し、ミルクが出にくくなると食肉として屠殺(生後約6年)。
つまり、メスの牛は子どもを産めるようになると出産直前の約2ヶ月を除いた全ての期間ずっと乳を搾り取られ続けているということになります。
🐮⑥牛乳が体に悪いって本当?🐮
これに関しては本当に色んな意見があって 一概に良いとも悪いとも言えないです。
「タンパク質や脂質、カルシウム、ビタミン、ミネラルを豊富に含む〜」
「日本人のほとんどは乳糖不耐症でお腹痛くなるからそもそも体に合わない〜」
「乳がんや前立腺がんのリスク高める〜」
これらは全て、それらしい専門家や機関が発表しているものなので、素人の僕が良い悪いの判断することはできないです。
ただ、仮にどの意見も間違いではないとするなら僕は、非人道的な方法で生産された牛乳を飲むことは避けたいし、他の方法で必要な栄養を摂るのがベストなんじゃないかな〜というスタンスでいます。
🐮⑦飲むのやめてみて実際調子どう?🐮
“体は軽く感じられるし肌の調子なども良い”(牛乳を飲むのやめたとき、同時に肉や魚、卵も食べなくなったので牛乳だけの影響ではないが)。
むしろ体の健康もそうですが、それよりは心の健康の方が大きい気がしてます。
“牛の生涯を犠牲にせず生きている”
という精神状態は本当に素晴らしいですよ◎
🐮⑧飲みたくならない?🐮
酪農産業の現実を知るまでは、朝昼晩の食事で毎回牛乳を飲むほど大好きでした。
たしかに飲めば今でも美味しいと感じるかもしれません。でも一度自分の意志で飲むのをやめると、自然と”飲みたい欲”も消えていきました。
🐮⑨牛乳の代わりになるものは?🐮
これは本当に沢山あります。正直かなり美味しいものばかりで心からオススメしたいです。
これらは”オルタナティブミルク”と呼ばれていますが、皆さんご存知のソイミルクをはじめ、アーモンドミルク、オーツミルク、ココナッツミルク、ヘンプミルク、オルゾーミルク、ウォルナッツミルク、ピスタチオミルク、、、
(他にも良いミルクだったり、メーカー、ブランドがあったら教えてください!)
ちなみにスペシャリティコーヒー業界では、味に加えてスチームしたときの質感も良いオーツミルクが注目されています◎
🐮⑩まとめ🐮
寿命20年といわれる乳牛がほぼ絶え間なく、人工授精による妊娠、出産、子どもを奪われて搾乳、というサイクルを4.5回繰り返し、乳量が落ちてきた6年くらいで食肉として殺される。
それはあまりに非人道的だと僕は考えます。
牛乳を買う、牛乳を使った商品やサービスにお金を払うということは、その産業にお金を払って支援しているということです。
今は2021年。ミルクを飲みたければ、牛乳だけでなくもっともっと沢山の選択肢があるということをみんなに覚えておいて欲しいです。
これだけ酪農産業にはこういった現実があるよ〜言ってきましたが、僕は本を読んで、ネットで情報を得て、酪農産業や屠殺場の現状を動画でしか見たことしかありません。
なので!
近い将来、自分の目で確かめてきます!
あなたがお金を払う前に、 動物にも地球にも、そして自分にとっても優しい選択肢を持っていることを意識できたなら、 今より少しだけ世界は良くなる気がしています。
読んでくれてありがとうございました。