
【ウズベキスタン】 ヒヴァという街🇺🇿
眠たい目を擦りながら起床し、2時半に宿をチェックアウトした。
乾燥地帯だからか、夜は意外と涼しいというか寧ろ少し肌寒い。今回も寝台列車に乗り移動する予定で6時間ちょっと。中々に長い時間で気が滅入るが、ベットはあるから少しは快適に過ごせるだろうと思っていた。
早朝の寝台列車

電車の出発時間まで外で待機していたが、予定時間になっても電車は一向に来ない。来たと思ったら貨物列車だったり、なんだかんだ1時間遅れて電車が来た。
幸先が少し不安だな。
電車の車両が思ったより多く、自分たちの部屋が全然わからない。近くにいた駅員に聞くとジェスチャーでついてこい!と合図したので、ノコノコと後ろをついて行った。すると、予約していた部屋よりランクが明らかに高そうな場所に案内され、「チップをくれたらここにグレードアップできるぞ!」みたいな事を言っていた。断ってもかなりしつこく、こいつは明らかに僕らの足元を見ているなと思い、少しキレ気味で「予約している車両に連れて行って!」と言うとまた別の場所に連れて行かれそうになった。もしそこでチップを渡すとおそらく自分の懐に入れるのだろう。
出発しそうな雰囲気になってきたので、重たい荷物を持ちながら必死で走りなんとか目的の部屋に到着した。駅員のせいで変な体力を使ってしまったではないかと思うのと同時に「これも旅の醍醐味か」と変に納得させる自分もいた。



2時間ちょっと列車が動いていたが、急に止まった。外を見ると特に駅がある雰囲気を感じない、それよりか見渡す限り砂漠地帯だった。
なにもアナウンスはかからないし、クーラーがないので室内は絶妙に暑い。
体感的には41℃はありそうだった。止まってから約1時間半ほど経過して、
列車が動き始めた。
なんだったのだろうか?
まぁあまり気にせずのんびり過ごそう。
あまりにも暑いので窓を開ける。窓から入ってくる風は熱風で涼しいってもんじゃなかった。
それから2時間後にまた電車が止まった。
外からは駅員らしき人たちが騒いでいるのが聞こえる。
早朝に出発したので、まともな食料は買い込んでなかったが、幸いにも多少のお菓子と水は持っていた。
けれでも何時間後に出発するかわからないこの状況、一瞬不安が頭をよぎる。
そんな事を思っていると、部屋のドアがバタン!と開いた。
そこにはおばちゃんが立ってて、ウズベキスタン語?かで話しかけられた。片手には揚げパンらしきものをたくさん持っている。
多分パンを売りにきたのだろう。値段はわからないが、そこまで高くないと思い、2個ほしいと伝えた。すると、袋がパンパンになるくらい詰め始める。「そんなにいらない!2個だけちょうだい」と何度もジェスチャーで伝えてたら、おばちゃんが急に怒ってきた。乱暴に袋パンパンに詰めて渡してくるので「それならいらないよ。」と言った。
おばちゃんは何か喋りながら、ドアをバタンッ!!!と閉め、出て行った。
あの後少し考えたんだけど、もしかしたらサービスしてくれていたのかもしれないし、あの量でも価格もさほど高くなかったのかもしれない。
旧市街イチャン・カラ

あの後何回か電車が止まる事があり、予定より5時間遅れて目的地ヒヴァに到着した。いやぁ普通にきつかったぁ。とりあえず宿まで行きチャックインを済ませ、少し遅いが観光することにした。
ヒヴァの街は二重の城壁で囲まれていて、外側の城壁を「ディシャン・カラ(外城)」、町中の内側の城壁を「イチャン・カラ」といい、ディシャン・カラ(外城)はほとんど破壊されてしまったものの、イチャン・カラ(内城)の中は昔のままの宮殿・モスク・メドレッセ・街並みが残っています。内城が無傷で残っているのは中央アジア・西アジアでイチャン・カラのみ。そのため、イチャン・カラは丸ごと世界遺産となっています。
ヒヴァの名所イチャン・カラは城壁で囲まれた街になっている。城壁外からは砂の壁が一面に広がっている。まるでファンタジーの世界に入り込んだみたいだった。
東西南北に入り口があり、正門は西門になるらしい。

壁の中に入ると最初に出迎えてくれたのは、城壁内に住んでいる子供たち。
カメラを向けると、坊主頭の子がポーズを撮ってくれていた。なんか渋い大人になりそうな雰囲気(下の写真に映る右の子供)





普通に観光すれば、3時間くらいで一通り見れると思う。
タシュケントやサマルカンドに比べて人当たりがやさしい人が多い印象だった。
ある絨毯屋のおじさんが作業しているのを見かけ話しかけると、優しく説明してくれて、模様もシンプルで良かったので買ってしまった。今でも家の玄関に敷き愛用している。

ウズベキスタンのローカルフード「プロフ」をまだ食べていなかったので、
観光する前に食べに行ったがそのお店がハズレだったらしく、正直まずかった。一緒に頼んだコーラはキンキンに冷えてて良かったのに…

その日の夜、お腹の具合に少し違和感を感じながら就寝した。
