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恋人へ

結婚ラッシュ。
今まで幾度となく聞いた言葉。
でも、ずっと未来の話のような気がして、現実味はなかった。

そして今年25歳の年。
本当にきた。いわゆる、第一次結婚ラッシュが。
SNSを開けば目に入る入る。
ご報告の文字、笑顔のツーショット、婚姻届の上に置かれた婚約指輪と結婚指輪……。
テレビから流れる、「ゼクシィ!」の音声にも少し敏感になった。


私には6年ほど付き合っている恋人がいる。
恋人は恋人でありながらも、親友であり、
そして家族のような存在だ。
一緒にいて、一番心地よい。
でも、共にどんなに濃い時間を過ごしても、あくまで恋人関係は「好き」という感情で繋がれているだけで、
何も保証されていないんだよなぁと思う。

友人であれば、疎遠になることはあるものの、
余程のことがない限り絶縁はしない。
一方、恋人は別れたらそこで終わり。
別れても友達関係に戻る人はいるけれど、私には出来ないだろう。
だから私にとって恋人と別れることは、
恋人・親友・家族を同時に亡くすことと同義だ。
恋人と過ごす時間が長くなり、思い出が増えるほど、
失ったときが怖い。

関係を維持するためには、
出会った時のままでいても上手くいかない。
お互いに変わり続ける必要がある。
その結果、興味の対象が大きく変わってしまったり、他の人が気になってしまっても、ある意味仕方がないと思う。何年も付き合った上で「価値観の相違」で別れることも理解できる。
出会った頃の価値観は同じだとしても、価値観は変わりうるものだし、何も変わらない相手のことをつまらなく感じてしまうこともあるだろう。

だからこそ、お互いに環境が変わり、
新しい出会いが沢山あるなかで、
それでも選び続けてくれること。選び続けていること。

忘れないでいたい。いつもありがとうね。


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