カップアイスの食べ方

礼儀とかそういうことには

割と厳しく育ったと思う


けれど

無意識に変な食べ方をしてしまう時がある

変な食べ方は妙にしっくりくる


変な食べ方って言っているけれど

みんながそう言うから言ってるだけで

当のわたしは

変だなんてこれっぽちも思っていない


これを読む人の中には

あるあるだよねとか

わかるって共感してくれる人も

少なからずいるんじゃないかなと思ったから

今文字を綴ってみてる




例えばカップアイスの食べ方

わたしはスーパーカップのバニラが好きで

無性に食べたくなる時がある


風邪を引いた時

お母さんが買ってきてくれて

隣で食べていたら


「えっ、なにそれ、古墳みたいになってるよ。」


って本気の真顔で言われたことがあった


そう

わたしはカップアイスを食べる時

端から攻めるタイプで

いつも終盤には真ん中にだけアイスが残り

古墳が出来上がってしまう


どうしてか

真ん中から攻めることができない


何か訳があるとするなら

どこを食べても

味が同じだとわかっていながらも

真ん中が一番美味しいんだ

真ん中はとっても繊細なんだ

いきなりガツガツ行くのは

気が引けるんだよ

と言ったところだろうか



いつからか付いた

古墳製造機というあだ名

普段滅多に怒らないけど

この時は熱くなってしまった

古墳を作ったのは機械じゃないぞ

すごい時間と労働力を費やしてできた立派なお墓を

そんなほいほい作ったみたいな言い方して

失礼にもほどがあるって


きっとわたしは

前世で古墳を作っていたんだ

その時の感覚が

体に染みついているんだ


とても誇らしいことじゃないか

なんだ全然変じゃないじゃん


こうして勝手に腑に落ちて

今日まで来てしまった