見出し画像

ブランドディレクターって何者?

はじめに

このnoteは、ブランドビジネスを始めたい方や、現在ブランドビジネスをしている方に向けて、自らの経験談を語ることで、少しでも参考になればなと思い、始めたばかりのnoteです。

私は、現在29歳でスタートアップで執行役員として働いております。
ブランドを築いている上場企業や欧州資本ブランドの立ち上げをして現在に至ります。

これまでには、ブランドビジネスの生々しくドロドロとした経験をしてきたことから、ブランドビジネスのリアルを伝えていきたいと考えております。



ブランドディレクターって、何者?

今回は、ブランドの根幹を作るブランドディレクターについてを書いていきます。

Brand Director:
当該ブランドの総監督に当たる人物。
全てのブランド活動において、責任を持つ旗振り役。

私は、ブランドディレクターを上記のように考えております。
小さなブランドの場合は、FounderがDirectorを兼ねている場合がほとんどです。小さなブランドにおいては、ブランドそのものと言っても過言ではないでしょう。

私は、仕事柄たくさんのFounderやDirectorと話したり、実際にお仕事をしてきました。

Directorと言っても、そのスタイルは人それぞれです。
得意不得意も全く違います。

そんなたくさんのDirectorと仕事をしてきた私が考える「Brand Director」としての最も重要な要素は、哲学(philosophy)であると考えています。

Brandは、ここが全てと言っても良いのではないかと常々考えています。

哲学(philosophy)が欠かせない訳

では、この哲学はなぜ必要なのでしょうか。
私は、この哲学がブランドディレクターにあるのかないのかでは、数年〜数十年先のブランドの様相が大きく変わると思っています。

ブランド運営は、経営そのものなので常に選択の連続です。

プロダクトやヒトの採用、ECのUIUXや、ロジスティクスの効率化など、決めなければいけないことは山ほどあります。

その選択のひとつひとつに哲学が必要です。

「これって、うちのブランドっぽいんだっけ?そもそもうちのブランドがやる必要あるんだっけ?」

といった具合に、なぜやるのか?なぜやらないのか?を判断する必要があります。

そして、この判断はブランドの旗を振るディレクターがしなければならない選択です。

ブランドディレクターの真の価値は、この選択をすることのみであると言っても過言ではありません。

この日々の選択がブランドをカタチ造り、メンバーへ伝播していくのです。

この哲学が、波のようにブランド全体に伝わることで、そのブランドらしさがしっかりと反映さていくのです。

これが、ブランドには哲学(philosophy)が欠かせない理由です。

分かりやすい事例

ここで、哲学を表現している事例を紹介したいと思います。

私は、アパレルブランドのコレクション発表が、まさに上手く表現されていると考えています。

では、どのように表現されているのかを説明するために、まずはこの動画をご覧ください。

LOUIS VUITTON Men's Spring-Summer 2024 Show

これは、Virgil Ablohの亡き後、Pharrell Williamsが、ディレクターに就任した際のコレクションです。

これは、推察ですが、多様化している世界においての表現としてアーティストを起用し、さらに顧客としてもLOUIS VUITTONを愛用していたPharrellが指揮を執ることで、ブランドが必要とされる価値をより強固に築いていくための戦略であると考えています。

コレクションショーの構造化

では、実際にコレクションショーを構造化していきたいと思います。

私の考えるコレクションは、大きく分けて3つのパートに分解されます。

①コレクションプロダクト
ここには、ブランドディレクターの哲学そのものが反映されます。当該期のコレクション方針をディレクターからチームメンバー(主にデザイナー)に伝え、その想いがプロダクトとなって世に放たれます。

②プロダクトを纏い、哲学を表現するモデル
哲学は、具体的に何かで表現しなければ伝えることはできません。もちろんプロダクトだけでも表現することはできますが、やはりブランドは、生き物ですので感情や表情と併せることが大事でしょう。プロダクトとモデルは、体↔︎化粧の関係であると考えます。(少し表現が分かりづらくて、すみません...笑。良い表現を思いついたら、リライトします。)

③カスタマーの目となるカメラワーク
最後は、上記①②を世に広げる役目としても映像/写真(カメラ)です。
どんなに良い哲学やプロダクトを持っていたとしても認知されなければ意味がありません。プロのカメラワークを通して、正しい表現をすることで、ブランドディレクターが表現したいブランドになるのです。
そういった点においては、実店舗のフィジカルな表現も上記に通ずると思います。

まとめ

最後にまとめると、ブランドディレクターは、ブランドの哲学を先頭に立って旗振りをする役目であると言えるでしょう。
また、そこに哲学がなければ真のブランド・ブランドディレクターには慣れません。

これからブランドを始める方やブランド運営をしている方には、ぜひ意識していただきたいと思います。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?