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とーふ
2024年10月20日 01:05
※この作品はフィクションです。 終電を逃したのはこれで二回目だった。たまたま駅近の居酒屋で高校時代好きだった人と再開し、話をしている内に意気投合し、そこから居酒屋に行き、3時間も飲んでいた。急すぎたので彼女には連絡していなかった。 ここからが浮気なのだろうか、それとも、、、と考えている内に終電の時間が刻一刻と迫っていた。今横を歩いているのは彼女ではない別の女だ。これはもう浮気にあたるの
2024年8月16日 16:49
明日は布団が空から降ってくるんだって!その何気なく可笑しい一言が頭の中をよぎり我に返った。「おい!玉木!授業中に寝るんじゃ〜ねぇ〜!分かったな?!」こう僕に怒鳴ってきた先生の名前は華宮先生だ。華宮先生は授業中に寝たり、窓の外から景色を見て授業を聞いていないとすぐに怒ってくる。しかも他の学生よりも当たりが強い。 夏がまだ始まって間もなく、蝉の鳴き声が窓から教室に響き渡る。そして僕の耳にまで
2024年7月14日 13:29
自惚れていた。叶いそうで叶わなかった恋。叶うはずだったのにが正しいだろう。そうやって小学生の時の恋愛の失敗を夜に思い出しては涙するのが日課になっていた。中学生にもなって未だに初恋の相手を忘れられずにいた自分がいたことにまだ気付けていなかった。ここで初恋の相手をSさんと仮定しよう。 小学生五年生の始業式の時、僕は同じクラスのSさんを好きになった。Sさんは僕より少し背が高く、足が速くて、