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映画感想23.9.15


ホーンテッドマンション

https://www.disney.co.jp/movie/hauntedmansion

ホラーというよりは、ハリーポッターのような魔法ファンタジー感のある作品でした。
一度入ると他に引っ越すことができない謎の館に入ってしまった主人公達は、最初はその現象に翻弄されるだけですが、次第になぜこんなことが起きてしまっているのか、どうすればこの現象は止むのかを考え始めます。メイン主人公は科学者なので、推測と実験を繰り返すことで次第に原因が分かっていく過程が推理もののようで面白く、またそこに幽霊という非科学な原因が絡むので、そこは仲間達が各々の得意分野で活躍していく展開も楽しめます。
また主人公達はそれぞれに悩みを抱えており、幽霊屋敷問題を共に解明していく過程で、少しずつ互いの悩みも明かし合い、理解し、支え合うことで友情が深まる人間ドラマを楽しむこともできます。
最終的には流石ディズニーだけあって、とてもスッキリ楽しく物語を閉じてくれるので、後味もとても良いです。ホラーが苦手な方でも、ハリーポッターが大丈夫であれば余裕で観ることができると思います。体感的には ホラー < 魔法 < 人情 です。


プリキュアオールスターズF

https://2023allstars-f.precure-movie.com/

とにかく戦闘が熱く、アクロバティックで派手でした!
最初からゴリゴリに戦闘が始まり、次から次へとプリキュアが登場して謎の敵と戦っていく様は非常に爽快感があります。次第に各々別のシリーズのキャラクター達が混ざったグループが4つ構成され、その後は各グループでの出来事が順番に展開されていきます。本来ありえない別シリーズのキャラクター達が、各々の特徴を生かした会話や物語の展開を見せてくれるので、オールスターズならではの楽しみ方ができます。特に今年の主人公達にとって、他のプリキュア達は全員大先輩なので、戦闘面でも精神面でも頼りになる様がとても頼もしく描かれています。おそらく過去シリーズを最初から知っていれば、その成長っぷりに嬉しくなると思います。
また、今作は最初から謎の世界に主人公が飛ばされており、ほぼ終盤まで謎は解けません。それでも、ほんのわずかにヒントは隠されているので、過去作を知っている人なら気付くことができるかもしれませんが、初見では無理です。謎を推理して解決するのを楽しむというよりは、戦闘とほのぼの会話を楽しむ方が良いと思います。最終的にはかなり超展開が用意されています。
ラスボスは非常に強く、最初は圧倒的な強さでプリキュア達を翻弄しますが、プリキュアが全員集まるとそれはもうハチャメチャな強さでラスボスをぼっこぼこにしていきます。とても爽快です。ドラゴンボールかってくらいに殴って蹴ってビーム放ちます。戦闘シーンにはかなり力が入っていたと思います。
そして何より、過去作が大事にされている印象がありました。懐かしいシーンに涙している人も居ました。各作品のエンブレムが並ぶシーンはとても熱い展開でした。20年間の蓄積を全放出したような作品だとと思います。
最後に少し残念なところは、あまりにキャラが多すぎるので、当たり前ですが活躍シーンを均等には出来なかった点です。自分はスマイルプリキュアしか知らないので、その他のキャラはなんとなく見たことあるなぁ程度でした。それでも、リーダーキャラ達はかなりセリフが用意されていましたし、その他のキャラも共通点を活かして合体攻撃のようなこともしていたので、蔑ろにされているキャラは一人もいなかったと思います。20周年記念作品として最高の作品だったと思います。


禁じられた遊び

https://kinjirareta-asobi.jp/index.html

鬼嫁のパワープレイが過ぎます。
大したネタバレという訳ではないので先にあらすじを言ってしまうと、主人公である旦那さんが息子の「切り取られたトカゲのしっぽから、本体も復活するの?」という質問に、主人公が嘘を言って「土に埋めて呪文を唱えると復活する」と教えてしまったが為に、交通事故で亡くなった母親を同様の方法で復活させようとして、悲劇が始まります。
呪いの対象となったのは、旦那さんのことをひそかに好きだと思ってしまった同僚の女性、その後の展開はもう本当に鬼嫁の呪い?がひたすら女性に付きまとい、周りにも被害をまき散らしながらやりたい放題していきます。本当にしつこいです。そもそも被害者の女性も悪い事はしてません、想いを主人公に告げてもいないのに、鬼嫁が勝手に嫉妬して謎能力でひたすら追い詰めていきます。超絶パワープレイです。いっそ清々しいくらいです。
但し、ちゃんとオチも用意されており、なるほどと納得できる結末にはなっていました。伏線回収的な要素はあまり無かったように思います。
本作を総括すると、「無駄に能力のある人間に目を付けられるとクソほど厄介」というお話でした。ホラーと言えばホラーですが、不気味さより人間的な恐ろしさの方が勝っていました。


こんにちは、母さん

https://movies.shochiku.co.jp/konnichiha-kasan/

人間ドラマとして、とても味わいのある作品でした。
主人公の大泉洋の苦労や悩みが演技の中から強く伝わってくる一方、吉永小百合のまさに母さんらしい演技が何処かかわいくほんわかとしていて、知らない人の実家に一緒に帰ってきたような気分にさせてくれます。
とにかく大泉さんの演技が楽しいです。本人は会社の人事問題と嫁との関係と娘の家出で相当悩んでいる中で母親の恋まで絡んできてくったくたになっているのですが、その演技が上手過ぎて笑ってしまいます。もし別の人が演技していたら、内容的にも非常に重い題材だと思いますが、大泉さんだからこそ、楽しく見ることができたように思います。
また、吉永さんの母親ながら恋をしてしまった姿がとても可愛かったです。大泉さんとの会話のやりとりや、地域活動する姿などはまさに母親のような姿でしたが、好きな人を前にした時の仕草や言動などは、恋する清楚な乙女と言った姿を演じられていました。
本作の話は、「幼馴染との友情」「会社としての立場」「様々な恋」「様々な生活」と、複数のテーマが織り交ざったストーリーで構成されているので、恋愛ドラマ要素は結構控え目に描かれています。人の悩みや気持ちがぶつかり合うシーンが多く、それでもなんとか折り合いを付けて日々を過ごしていく様に、とても心を揺さぶられました。
テーマは重いですが、大泉さんの面白さと吉永さんの可愛さで全て優しく包み込んだような作品なので、是非多くの人に見て頂きたいです。


アリスとテレスのまぼろし工場

https://maboroshi.movie/

とにかく事前情報無しで観るべきです。
アニメとしての絵の綺麗さはもちろんのこと、ストーリーも世界観もキャラクターの心情表現もとても良かったです。Key作品のようなSFファンタジーが好きな人には人にはぶっ刺さります。
CMからは内容が全く読み取れませんでしたが、むしろそれが正解だったように思います。
たぶん何を書いてもネタバレになりそうなので、あえて細かな感想は書きませんが、強いて言うなら久野美咲さんの子供キャラの演技が光っていました、流石です。


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