写真と日記 1/17(金)
・24歳になりました。干支を2周しました。早生まれなので、わたしがようやく24歳になったと思ったら4月4日が誕生日のおともだちはあっという間に25歳になるんですね。なんかずるいと思ってしまいますが、そのうち得した気分になるのかしら。そんな歳まで生きているのか分からんが。
・毎日死にたかった、と書いて本を出したら知り合いの複数名を書店の立ち読みで泣かせたらしい。そんなに知られていなかったっけ、と当事者は思ってしまうけれど本当に知らなかった人もいる。当時は何がなんでも隠さなければいけなかった人たちもいる。心配させたり悲しませたりしてはいけないと考えて、その人たちのまえでは努めてにこにこしていたのでそれらしい雰囲気は出せていたのかもしれない。
・社会人になるまで生きていると思わなかった。漠然と、そこまで人生のレールが続いていることを想像できなかった。生きるという営みにたいする当事者意識がおそろしく薄かった。会社員として月曜日から金曜日まではたらくようになって、周りのおとなたちは平気で半年後や1年後の話をしていた。その日まで生きていることを大前提にしなければ経済の歯車は回すことができないのか、と気付いてこわくなって、しかし「社会人」とはそういうことをあたりえに保証する種類の人間か、と考えるとやっぱりわたしは社会人に向いていないような気もした。そんな気持ちのまま、それでも今はたしかに明日もあさってもその先も生きて、はたらいて、本をつくりたいと思っている。本をつくるに相応しい人間でありたいと思っている。
病気も事件も事故も災害もすぐそこにある世界でいつまで生きるかなんてじぶんで決められないことは重々承知しているけれど、ちゃんと仕事ができるようになりたいとかいろんな場所の美味しいものとうつくしい景色を知りたいとか、そうやってもうすこしだけ生きていたいと願える今の生活が、1日でも長く続いていったらいい。そう思った1日だった。
・生きていてよかった、と思うことはあまりないけれど、あのとき死んでいたら知らないままだったaikoの新曲か、と考えながら聴くと、ここまで逃げ切ってよかったねとは思える。それすらもただの結果論で、ご都合主義で、はっぴー野郎なのかもしれないけれど。生きてゆきます。