【読書感想文】 逆転美人 | 驚嘆の声を漏らさずにはいられなかった!
こんばんは。haruです。
最近本を読むのにハマっておりまして、今回は初めての試みになりますが読書感想文を書いてみようと思います。
完全ネタバレなし、、ですが少しだけ匂わせたい!(笑)
うーん、でも匂わせたら絶対に面白くないしなあ…とひとりで葛藤しているところでございます。
「書けばなるようになるか」とまあ行き当たりばったりですが、とにかく衝撃を受けている今のうちに皆様にご紹介しておこうと思います。
今までに無かった。ミステリー革命
今回ご紹介する「逆転美人」という本ですが、著者は藤崎翔さんという方。
「おしい刑事」という小説がテレビドラマ化されたようですが、テレビを見ない(というか持っていない)私はドラマには疎くて、この方の本も、お名前も今回初めて知りました。
あらすじ
「私は、数々の記事で報道されている通り、世間一般で言うところの、美人に該当する人間です。」
シングルマザー・香織(仮名)は、美人であるが故に幼少期から性犯罪やいじめの標的にされてきた。そしてシングルマザーになってからも、娘の通う学校の教師による強姦未遂事件が起きる。それが大々的にメディアで報道されるが、マスコミが"美人"を誇張した見出しや、デマに等しい内容の記事が刊行されていることに酷いショックを受け、「美人であることは本当に幸せであると言えるのか」というテーマのもと、自身の半生とともにルッキズムへの批判を訴えるための手記を出版することを決意する。
しかしその香織の半生を綴った手記には、ある大掛かりな"仕掛け"が施されていた−―。
ネタバレなし|感想
おすすめポイント①
ポイント①は
ミステリー好きでも、苦手な人でも読みやすい点です。
ミステリー小説を読むときは大抵「ははあ、そんな仕掛けがあったのか、してやられた。」とは思うのですが、本作を読んで私は久々に驚嘆の声を上げました。
ミステリー好きにとってはとても嬉しい悲鳴です。
何か引っかかる−―。でも、ここまでは辿り着けなかった。
まさか、最初の1ページ目まで戻されることになるなんて。
元々ミステリーが好きでよく読まれるような方、ミステリー慣れしている方にとっては、多分ものすごく違和感だらけの小説だと思います。それは、先に名言しておきましょう。
「え?これミステリーなんでしょ?あまりそういう事言わない方が良いのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、先に分かっていても問題なく読めると思います。
何故なら、手記の中にはまるで「察してください」とでも言うように、訴えかけるように、違和感が散りばめられているのです。
何なら、「この伏線はいつ回収してくれるのだろう?」くらいには思うかもしれません。
また、ミステリー小説が苦手、普段あまり読まない方でも、香織自身が語っているかのような文章になっているため、エッセイ感覚で読めるのも良いところです。(まあ、エッセイにしてはあまりにも救いようがなく、暗い描写が多いのですが。)
なんせとにかく、香織が美人に生まれたことによって受けてきた性犯罪、誘拐、友人や恋人の裏切りと、ありとあらゆる壮絶な体験が詰め込まれているのです。
おすすめポイント②
ポイント②は
謎が紐解かれてからも異常に続く緊張感。
ここから先は、正直もう何も言えないです。
これ以上話をしてしまうと、二度とこの爽快感を味わうことは出来ないですから。(まあ、それがミステリーの醍醐味ですしね。)
ただ、謎が紐解かれた後でもここまで緊張感が続く小説は珍しい、と言うか異常でした。いや、褒め言葉ですよ。素晴らしいの一言に尽きます。
読み進めていき、「まさか、まさか…!」とページをめくらずにはいられませんでした。
まさに、二度美味しい。いや、四度美味しい。
私はこの緊張感のせいで、数日かけて読むつもりだった本でしたが、4時間で読み終わってしまいました。
この謎、是非たくさんの人に読み解いてほしいと思います。
そして読んだことがある方、どこまで気が付けたかお話したい…!!
結末まで読み解いた、なんて方が現れることを少し期待。
以上、小学生並みの文章力でお伝えする「逆転美人」のネタバレなしの読書感想文でした!