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京都・伏見稲荷大社【下り・裏ルート】滝めぐりと神宝神社

外国人旅行客に人気No.1の伏見稲荷ですが、今回は古代の稲荷山信仰を少しでも感じてみたくて出かけました。
【登り】のあとの滝めぐりの続き、後編となります。
前編は下記です ↓


下山してから多くの行場があったのですが、伏見稲荷の管轄ではない民間管理の地域のようなので、写真のみにしています。

前編の「白菊の滝」から、「七面滝」に到着。

七面滝

山頂から降りたのは、赤線のルート。

https://www.google.com/maps/d/viewer?mid=1gFn4rcNKfIM4UeIxqwnSvktVJLM&hl=en_US&ll=34.96847364166361%2C135.78222635432672&z=16

口コミで来ているのでしょうか、すれ違うのは外国の方ばかりで、伏見稲荷の混雑とは別世界の裏ルートのようです。


◆青木ヶ瀧

このあたりから、伏見稲荷大社の管轄地域に戻っている?
手入れの行き届いた、明るいお社です。

「青木ヶ瀧」

この時間はちょうど木々の間からキラキラの光が入って、とても美しかった!

しばらく民間のお社が続いていたので、ここでは落ち着いてお参りができました。

「青木大神」

お参りをしてからご由緒を読むと・・。

猿田彦さん、こちらでしたか!

「青木稲荷大神」の元の名は 「猿田彦大神」とあります。

竹取物語の舞台という説もある、美しい竹林を通ります。
どこにたどり着くのかわからず不安なまま歩いていますが、風が気持ちいい!


◆弘法ヶ滝

細い道に入り進んでいくと、急に空気が変わった!
ここはなに?と思って立ち止まると、奥から冷たい空気が流れてきています。

『杖の池』

狭い道の途中で覗き込んでみましたが、かつてはだったのでしょう。
(ここで、楽しそうな西洋人の子どもたちとすれ違う。)

ただ後ろの木が、普通ではない場所、の雰囲気をだしています。

暗くなるとちょっと怖いかも

ここは『弘法ヶ滝』だったので、弘法大師・空海をついて水を出した伝承がある場所、なのかもしれません。

さらに進むと、入口がありました。

空海さん、こちらでしたか!

伏見稲荷で空海さんゆかりの場所に出会えて、ちょっとハイテンション!

拝殿右に少し見えているのが、『弘法ヶ滝』と呼ばれている行場でした。

さらに一番奥まで進むと、先ほどの『杖の池』の前。
明らかに温度の違う、冷気が流れてきています。
やはりここは、大切な場所のように見えました。

古代信仰が残る山を訪れてきましたが、その場所と共通する気の流れを感じます。
古代の人々はこのような場所を、ご神体としていたのかもしれません。

稲荷山信仰に初めて少し、触れられた気がしました。

弘法ヶ滝の案内図


この先で以前にも訪れたことがある伏見神宝かんだから神社にたどり着き、滝めぐりは終了となりました。(行きそびれた滝があるので、また次回に。)


◆伏見神宝(かんだから)神社

以前訪れた時も好きになった神社だったのですが、ちゃんと調べてみると、ご祭神は天照大御神あまてらすおおみかみ饒速日尊にぎはやひのみことにゆかりがあるという、由緒ある神社でした。

平安時代に稲荷山の奉拝所として創祀されたそうで、山頂まで登れない人はここから遥拝していたようです。

めずらしい『狛龍』の地龍・天龍

狐さんではなくさんだらけなところからも、特別な神社であることがわかります。

龍頭大神(りゅうずおおかみ)
八大龍王大神

饒速日尊にぎはやひのみことが天上よりもたらした国内最古の神器、 十種神宝とくさしんぽう(十種類の神宝)をお祀りしているそうです。

他にもお社がたくさんあって写真を撮り忘れたのですが、天鈿女命あめのうずめのみことをお祀りしている場所もあったようです。

社務所には奈良の平城宮跡資料館で見た「隼人の盾」の御札があり、めずらしいので購入しました。

見どころがたくさんある伏見神宝神社ですが、通常ルートを右に外れた場所にあり、前回は先にここを訪れました。

山頂まで登る予定ならばこの下りルートで最後に寄れるので、そのほうがラクかもしれません。

大渋滞の千本鳥居に到着

お昼過ぎの千本鳥居は、さらに団体さんが増えている感じ!

全国のお稲荷さんの総本山でありながら、猿田彦神空海さん、最後には天照大御神龍神さまにもお参りができて大満足!

外国の方は混雑を避けて、このルートを登ってきているようでした。
この日山頂から降りていたのは私だけでしたが、のんびり戻れるのが良いかも。

稲荷山信仰を感じることができる、素敵な裏ルートでした。


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