累積KJ法 R1ラウンド「何だか気にかかる問題点について」(まとめ)/大塚
最後に、R1ラウンド全4回の内容をまとめます。
まず第1篇では、管理社会へと変貌し人工知能が幅を利かせ効率化ばかり叫ばれる現代において、人間存在の基底となるカオスをあえて呼び起こすべきだと主張した。極度に管理化され画一化した製品やサービスのみを押し付ける世界で、一方向の受動的な消費者の立場に甘んじることなく、モノや恩、自然などのぐるぐる回る循環を大切にして、適度な欲を得たい。
さらに、カオスの無秩序や循環の輪廻転生を非生産的な混乱に終わらせることなく、創造的に乗り越え大悟するため、彼我一体となるような芸術を掴み取る。即興音楽やスタンプなどの、自ら矛盾を超越しようとする性質に関心があり、女の子が実像と虚像のあいだで葛藤に悶える神秘性も表現したい。
また、個人的な悩みとして、人と喋るのに本音を打ち明けられず相手と一体になれないことがある。そこで外ヅラを吹き飛ばしてくれるKJ法をもちいて、その私的な葛藤を乗り越えるのと同時に、渾沌も辞さない人間らしい本音の経済と政治を実現したい。
企業組織が一丸となって人間味を帯びれば、会社のお金は社員の共有財産として有効活用されるだろう。生きる喜びを得るために、観光の仕事も強制されたタダ働きでなく、金銭的もしくは心理的な報酬につなげるべきだ。また、力仕事に精を出す両親の迫力が消え、子供が親を軽視しはじめた現代では、子孫繁栄の大きな循環のためにも、直観的もしくは全人的な労働や仕事の復活が大事である。
こうしてR1問題提起ラウンドが終了しました!再度このラウンドの意義について振り返ってみます。
このあとは、R2状況把握ラウンドに進みます。
今回のR1を受けて、そこから調査項目を作成したのが次の図です。
今後、また機会をみてR2ラウンドの図解と文章を連載していきます!