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【私と本】かえるくんとがまくん

 好きな絵本のことを書こうとおもった。

 この絵本は、小さいころから好きな絵本。大人になってからもしばらく本棚に入っていたけれど、度重なる引越しにめげてほとんどの本を手放すときにこの絵本も手放した。

 ここnoteの本棚に残しておこうとおもって、まず図書館で借りてきた。そういえばこの絵本の何が好きだったんだっけ、とページを開いて驚いたのは、お話の内容をほとんど覚えていなかったことだった。
 この「ふたりはともだち」には5つのお話が入っている。そのどれもをほとんど覚えていない。

 表紙が好き。装丁が誰によるものなのか、ちょっとわからないのだけどタイトルの文字はとても好み。5つのお話のそれぞれの題も同じ書体で書かれていて、それが好きで「好きな絵本」と記憶したのだろうか。
 英語版の装丁を見ると、丸みのある肉厚の書体となっているあたりが日本語版と共通する。日本語版はちょっと縦長な表現がしてあって、そこもいいなとおもっている。

 かえるくんとがまくんの絵本はシリーズでいくつかある。豆のスープが出てくるお話があったように記憶しているけれど、「ふたりはともだち」の中にはそんなお話は見当たらなかった。子どもの頃は豆が苦手だったので、豆が主役のスープというのに震えた。

 5つのお話のうち「おてがみ」は教科書に載っているらしいけどそれも覚えていない(だいたい小学生時代の記憶が少ない)。

 通っていた保育園で、毎月だったか絵本を購入するプログラムみたいなのがあって、それで母が絵本を買ってくれていたとおもう。この絵本はその中ひとつ(覚えていなかったくせに)。

ふたりはともだち

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片山 緑紗(かたやま つかさ)
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