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覚えていないだけで人は一晩に5回の夢を見る


占いやスピリチュアなエトセトラに嫌悪感を抱きつつも、夢占いにはどこか腹落ちする部分があると思う。専門家によると、良い夢も悪夢もひっくるめて人間は一晩に5回も夢を見るらしい。


同じ夢を繰り返し見たり、悪夢の代表的なシナリオ(舞台の上で頭が真っ白になりセリフを忘れる・何かに追いかけられる・階段から転がり落ちる)をただただなぞる。そんな経験がない人の方がよっぽど少ないのではないか。


この明け方に見た夢が荒唐無稽なものなのか、正夢あるいは逆夢なのかは区別がつかない。未来を予想する日記が無い限り、推測の域を出ない。


昨晩見た夢は、妹に『おばあちゃんが死んだよ』と言われ、『どっちの?』と聞き返すものだった。実家で一緒に暮らした父方の仲の良いおばあちゃんじゃないと良いな、と気持ちの優劣をつけていた自分に嫌気が刺した。


人間関係にカーストを置いて順番をつける癖が抜けない。皆平等に助けるジャンプの主人公に心酔できないのは、自分とかけ離れた存在だからか。




この夢を受けて、僕の目の前には究極の選択肢が2つある。


一つ目は、久々に電話をして祖母の安否を確認すること。二つ目は、ただの夢と割り切って何もしないこと。


滅多に連絡を入れない僕が、祖母に突然電話を掛けるなんてフラグを立てる行為にならないだろうか。あるいは何もせずに、虫の知らせにシカトを決め込んだのちに最期の別れに間に合わないことがあろうか。


そんなこんなを考えていたら貴重な人生の時間を無駄にしてしまったので、ここまで読んでくれた暇人はネットサーフィンをいったん中断して祖父母に電話の一本でも入れてやってくれ。

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