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久慈くじら
2018年6月14日 16:08
形而下ではあなたの姿は少女であって少女の声をし意味深な言葉を投げかけ俺を揺さぶっている。屋上。夕暮れの音楽が流れて夕暮れの絵が書いてあってあなたの影が伸びているから俺は聴覚と視覚以外であなたを感じることはない。形而上ではあなたの姿はおっさんかおばはんの姿であって素敵な想像で俺を揺さぶっている。こんな破れかぶれの想像がノスタルジックに響く、部屋はまたペケのボタンを
2018年6月11日 22:45
僕は月が好きなんだけど、僕の世界には月が162個もあるから、よくなくなったり増えたりして、いま数えてみたら月は168個でした。6個も多いってどうなの。だれが162個を基準にしたんだろう。だからこの世界のひとは月にそこまで愛着がありません。だから君の世界はいいですね。月がひとつで。
2018年6月9日 16:55
僕ときみは違う人間でおなじ言語をしゃべっているけどやっぱりどこかすれ違うことはあってだからわかり合いたくなるのだけどどれだけ言葉を尽くしても僕ときみには距離があるからきみが感じたその気持ちについて僕は、いいね、とか、わかるよ、とか、好きだよとか言うのだけれど本当の意味で僕はわかることができないよ。それでも、だからこそ言葉があって言葉をうまく尽くして本当の意味でわかりたいって
2018年6月8日 16:13
負けるだろうあらかじめ宣言しておきますこれは詩人としての宣言です私は負けるだろうと思いながら詩を書いているプラスチックの破片が並んでいる(そんな迂遠に言わなくてもキーボードと言えばいいのに)詩人はそれを指先で押し込んで詩を書いていくのだパソコンくんは「あ」という言葉を数字で理解している1000001010100000だから本当はこのモニタの裏にはたくさんの0と1しかないはずそ
2018年6月3日 12:55
あの空もあの草原もうちの言葉では青といわれているその中心に太陽の光をはねかえす麦わら帽子と脚のほそい少女があった白いワンピースそれだけが僕たちの世界だった干したての布団みたいな想像だ