羊蹄山麓巡りのちローカルガール卒業
そろそろ札幌へと旅立つわたし。
倶知安町に住んでかれこれ2年ほどが経ちまして、皆んなが言うように長いようで短い時間だったなぁ。
職場が4月から変わるということで、倶知安町での最後の週末を堪能する、その名も
「羊蹄山麓巡り」を催しました。
まず初めに、「農家のそばや羊蹄山」
看板には大きく十割蕎麦なんて書いてあるのに、行くたびに二八蕎麦を食べていたもんで、今日はやっとこさ十割にトライ。
そして、真狩豆腐工房さんの「湧水の里」とやらのすごい豆腐がででーんとのったお蕎麦を頂きました。おからの食物繊維がたっぷりのようで、名前の通りすごい濃厚なんです。そんじゃそこらのお豆腐とは訳が違うわけだ。
それに加えて、お隣さんの鰹節がまた良い。香りで引き立ててくれます。
贅沢にお野菜の天ぷらも注文しお腹も心も満たされました。
2つ目は京極の「名水ふれあい公園」
環境庁の名水百選とともに、厚生省の「おいしい水」にも選ばれているそう。
地元の人はボトルを抱えて、みんなこぞって水を汲みにくるんです。なんとも不思議なスポット。
秋には紅葉も綺麗だったり、羊蹄山とのツーショットも撮れるので、自然を満喫できます。
おさんぽ好きにはとっておきの場所!
3つ目のスポットはワインショップ
「Cave de Bambou」
地元山形の美味しいお店プルピエのよういちろうさんに教えて頂いたお店。あんな美味しいごはんとワインを振る舞う方が言うのだから、間違いないわけで、ここはとてもおせわになりました。
正直なところ、社会人1年目でナチュラルワインをひとりで頂くとなると生活費として苦しい部分があるのですが、、それでも少しずつ足を運び倶知安での食卓に華を添えてくれました。
店主の方に自分の好みの味わいや産地などお話しすると何本かセレクトしてくださり、安心して買うことができました。
まだまだワインは勉強不足だけど、たしかに美味しい味を楽しむことができた時間でした。
カーヴドさんがセレクトしたワインが札幌のお店で何軒かあって楽しめるのでとっても嬉しい。札幌では、そういった形で今後も関われたらいいな。
4つ目は温泉
「蘭越町交流促進センター雪秩父」
ニセコでは温泉も楽しみのひとつ。
中でも蘭越町の雪秩父は群を抜いて良かった。
車から降りるとさっそく硫黄の香りが、もうムンムンです。
泥湯と硫黄泉のコラボレーションはなかなかないスポットのようで、それでいて露天風呂の数がすごいんです。女湯だと5つほどあります。泥パックや寝湯などもあって、さまざまなお風呂を楽しめます。
白濁とした硫黄温泉はいかにも効き目抜群といったところ。硫黄の独特な香りも2日は取れないほどです笑
700円とここ周辺ではお手頃な値段のため、街の人に愛される温泉なのだと思います。
休憩室ではみんな座布団を敷いてお昼寝してたりとのんびりとした時間が流れていてホッとします。
5つ目はニセコ駅にある喫茶店
「茶房ヌプリ」
ここはなんとも落ち着く空間。
テーブルが昔のミシン台が使われていたり、植物がたくさん飾られていて、当時からこの雰囲気は変わらず残っているんだろうなぁ、と歴史を感じる場所。
ひとりで来ては日記を書いたり、手紙を書いたりと自由にのんびり過ごせるのが良い。
実は閉店しようとしていたご夫妻のところに、常連さんだった若い夫婦がその危機をなんとかしたいと受け継いだそう。
いまもなお、形を変えずにみんなの居場所となっているんだなぁとしみじみ。地元のひとから愛されているのがひしひしと伝わってくる。ずっと残っていてほしいな。
そして最後はおうどん屋さん
「名水うどん 野々傘」
ここもまた歴史を感じる店構え。
中に入ると、男はつらいよがラジオで流れる不思議な空間。その時代のポスターがそこら中に貼ってあったり御座敷があったりで、なんだか実家のような落ち着き具合。
それでいて、いまどきなのがQRコードを読み込みオンラインでの注文スタイル。
そんなヘンテコなところも全部ひっくるめて好き。
何度かお邪魔しているけれど、何食べてもハズレなし。なんといっても肉うどんがんまい。お肉が炙られているから、全体的に味に重みがある。あとは麺がすごい量!笑
普通盛りでも勢いなしには完食できないボリューミーさもいいんだよね。
今回のは山わさびが載ってて、それでいて牛肉とろろ卵とてんこ盛りのおうどんパーリー。
それなのに、あっという間にするりするりとお腹の中に入ってしまう。
はぁ〜、今日も美味しかった!
そんなわけで駆け足で巡りましたが、これだけ詰め込んでもまだまだ足りない!
他にも楽しいスポットはたくさんありますが、それはまた来た時にとっておくことにします。
はじめはこんな辺鄙なところにきて、どうしようかと思っていましたが、住んでみるものです。
土地に根付き、ひとが集う場所はどんな街にもあるのだと感じました。
ちょっとは私も街の人になれたのかな。
時間は短くとも、第二のふるさとといえる倶知安町。
しばしお別れです。
ありがとう倶知安!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?