見出し画像

【読書記録】2024年1月28日〜2月3日

 みなさんこんにちは、こんばんは、そしておはようございます。
 人生のB面に入ってから読書に目覚めたオヤジ、タルシル📖ヨムノスキーです。

 2月1日、本屋大賞2024のノミネート作が発表されました。
 みなさんの推しは何冊入ってましたか?
 私は…。
 先週の記事でも書きましたが、今年のノミネート作は1冊も読んでません。
 というか、いつも流行の外をマイペースでゆるゆる走っているので、毎年ノミネート作が発表されてから慌てて手に取るといった感じです。

 ざっとラインナップを見てみると、凪良ゆうさん、青山美智子さん、知念実希人さんなどの常連組に加え、昨年Twitter(現:X)やYouTubeでよく見かけたハイ・ファンタジーと青春小説が目に留まります。

 本屋大賞2024ノミネート作はこちら
↓↓


 さーて、どれから読もうかな。
 その前に去年のノミネート作の中にも、気にはなっているけどまだ読んでいない作品が…。 

 とりあえず、これから読む本を決める前に今週出会った本たちをご紹介。

【2024年1月28日〜2月3日に出会った本たち】

⚪️やわらかい砂のうえ
 著者 寺地はるな

【内容紹介】
 砂丘の町出身の万智子は、大阪の税理士事務所で働く24歳。自分に自信がなく、恋愛は選ばれし者がするものだと思っている。そんな万智子がウェディングドレスサロンで週末限定のバイトをすることに。そこで出逢った男性に、人生初のときめきを覚えるも、恋をするほどに自分の面倒くささと向き合うことになり……。変わろうと奮闘する女性の、人生が愛おしくなる物語。

裏表紙より

【感想】
 家族や知人がどう思っているかは分からないけれど、自分はそこそこ真面目で、かなり融通が効かない性格だとおもっています。おまけに自己肯定感が低く、承認欲求が人一倍強いという、もしかしたらこの物語の主人公・万智子より面倒臭い性格なのかも。
 万智子の思考パターンには思い当たる部分も多々あって、読んでいて共感しつつも辛くなり…。
 まず大切なのは、良い部分も悪い部分も含めて丸ごと自分を好きになること。そして自分以外の誰かに対しても「良い」部分だけを求めるのではなく、欠点も含めて受け入れること。
 こうやって書くのは簡単だけど、実際にはなかなか難しいんだよなぁ。

⚪️くまちゃん
 著者 角田光代

【内容紹介】
 風変わりなくまの絵柄の服に身を包む、芸術家気取りの英之。人生最大級の偶然に賭け、憧れのバンドマンに接近したゆりえ。舞台女優の夢を捨て、有望画家との結婚を狙う希麻子。ぱっとしない毎日が一変しそうな期待に、彼らはさっそく、身近な恋を整理しはじめるが…。ふる/ふられる、でつながる男女の輪に、学生以上・社会人未満の揺れる心を映した共感度抜群の「ふられ」小説。

裏表紙より

【収録作品】
くまちゃん
アイドル
勝負恋愛
こうもり
浮き草
光の子
乙女相談室

【感想】
 角田光代さんが描く20代から30代の男女の連作短編ふられ小説。
 本文にあったけれど、スキーで大怪我をしたら多分もうスキーはやらないだろうし、熱湯で大火傷をしたら、次からは熱湯を避けるかもしれない。大量の飲酒で急性アル中になったら、多分お酒はやめるだろう。でも恋愛だけは別モノ。どんなに手ひどく振られても、立ち直れないくらいのダメージを受けても、人は懲りずに恋をする。
 人生はままならない。でも人はしぶとく逞しく恋をする。自分に足りない何かを補うために。
 さすがにこの歳になると…。
 なんて考えず、何歳になっても恋する心は持ち続けていたい。

⚪️因果の刀 金春屋ゴメス
 著者 西條奈加

【内容紹介】
 カネの亡者に、江戸国を渡してたまるか! 江戸国からの阿片流出事件について、日本から査察が入った。団長は大御所議員の印西茂樹。江戸城で評定が開かれる中、印西は秘密裡にゴメスに接触し、江戸国の開国と明け渡しを迫る。印西の目的は江戸国深くに眠る白緑石で、この資源を元にロケット燃料を開発し暴利を貪る算段だ。拒絶すれば江戸国は消滅――。開国以来の危機に襲われる江戸国をゴメスは守り切れるか。書き下ろし長編。

出版書誌データベースより

【感想】
 西條奈加さんのデビュー作〝金春屋ゴメス〟シリーズの第3弾。
 近未来、日本から独立して江戸時代の生活を体現した〝江戸国〟が舞台ということで、もうなんでもあり。時代モノや現代モノといった縛りがないのでまさにフリーダム!
 一応主人公(?)のゴメスなんてもう、巨体で怪力で無法者。おまけに巨大な暴れ馬を乗りこなすって、「アンタはラオウか?!」ってツッコミを入れたくなるくらい。
 第3弾は江戸国存続の危機にも関わらずゴメスが囚われてしまい…。近未来の話なのにまさか明暦の大火が絡んでくるとは。
 ゴメスが今の地位を築く前の話を描いた短編も、なかなかの面白さ。

⚪️それでも食べて生きてゆく 東京の台所
 著者 大平一枝

【内容紹介】
 朝日新聞デジタルの好評連載『東京の台所』を書籍化。台所を通して描く、市井の人びとの希望と再生を綴るノンフィクション。

出版書誌データベースより

【感想】
 嬉しいことがあっても、悲しいことがあってもお腹は空く。
 人は食べずには生きていけない。
 人それぞれにドラマがあって、当たり前だけどその数だけ台所もある。
 幾人か料理研究家さんなど食に携わる人はいるけれど、おおむねいわゆる普通の人の暮らしぶりと台所を取材したノンフィクション。
 10年後、自分はどんな暮らしをしているだろう。多くは求めないし、特別贅沢なことも望まない。ただ毎日美味しいご飯をお腹いっぱい笑顔で味わえる暮らしであってほしい。
 なーんて。
 読みながらそんなことをつらつら考えることができるこんな時間が嬉しいしありがたい。
 いわた書店一万円選書2023。

⚪️食の本棚 栄養満点おいしい人生を与えてくれる70冊
 著者 河合知子

【内容紹介】
 奥田英朗著『家日和』、加納朋子著『てるてるあした』、近藤弘著『日本人の味覚』など、計70冊の中から「食」にまつわる箇所を取り上げ、栄養士の視点から見た書籍の読みどころを紹介。たとえば、小泉武夫著の『不味い!』における「チキショー、この味は許せん!」のくだりでは、なぜ不味いのかを分析し、そこを改善すればおいしくなると示唆するなど、独自の切り口が新鮮でためになる。

出版書誌データベースより

【感想】
 農学博士で管理栄養士の著者が、栄養士と、食に興味関心のある人に送る「食」にまつわる本のブックガイド。
 「栄養士の基礎を作り血や肉になる本」
 「視野を広げ教養を深める本」
 「心に染み入り元気が出る本」
の3章構成で、小説やエッセイから、研究書、歴史書、自伝など実に様々なジャンルの興味深い本がたくさん掲載されていて、また読みたい本がドッと増えました。
 特に興味をそそられたのは幸田文さんの〝台所のおと〟、篠田節子さんの〝ブラックボックス〟そして城山三郎さんの〝外食王の飢え〟。
 刊行から10年が経過した今、増補改訂版を熱望します。

【まとまらないまとめ】

 いかがでしたか?
 本屋大賞の話題はさておき、私、いわゆる「ブックガイド」が大好物なんです。
 読書が趣味になってしばらくした頃、どんな作家さんが、どんなジャンルの、どんな作品を書いているのかわからなかった頃出会ったのが松田哲夫さんの著書〝「王様のブランチ」のブックガイド200〟。

 この本のおかげでたくさんの作家さんの代表作を知ることができ、読書の幅がグッと広がったのでした。
 それ以来、何かあるたびに、新しいジャンルに興味が湧くたびに、まずはそのジャンルのブックガイドを探し求めるようになりました。
 その結果、本棚には何冊ものブックガイドが…。
 機会があったら私の本棚に並ぶブックガイドもご紹介したいと思います。

最後に
 読書っていいよね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?