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話したことが実現する合宿

今日は少し不思議なお話です。僕、20年ぶりに引っ越しをしました。整理をしながら荷物をまとめていると、20年分の書類など、全然見もしないようなものもたくさんでてきました。

その中で、2007年に合宿をやったときの資料が出てきました。その合宿がどういうのかというと、本当に信用できる人たちばかりで1泊2日の合宿に行き、1人1時間の時間を得て「僕は今こういうこと悩んでいます」とか「こういうところで道に迷っています」みたいなことをしゃべります。

そこに10人ぐらいの参加者がいて、無責任にその人の悩みに対していろんなことをしゃべるというもの。もう本当に逃げ場がない合宿という場所で、どんなに厳しいこと、言われたら嫌だなと思うことでも、なんでも言うのがルールです。聞いている方は言い訳をしない。すべて聞く。その上で自分がどうするかというのを改めて考えるルールの上でやっていました。

僕は4、5年ずっと続けてやっていたんですけど、本当によかったですね。その当時、僕がマネジメントをしたり、自分の道を進めていくのに頼りにしていた合宿でした。

その当時、僕が何を悩んでいたかというと、書類を見るに「一体何を売ればいいのでしょうか?」という課題でした。まだ今のような講師デビューはしていません。MonkeyFlipでメガネのブランドの切り盛りをしていて、フォレスト出版さんから1冊目の本が出たころです。『超人気キラーブランドの始まりは、路地裏の小さなお店から…』というタイトルの本ですね。

その中で僕は「個人として何を売ればいいんでしょうか?」ということを、議題として合宿に持っていきました。MonkeyFlipではなく、あくまでも岸正龍として個人で何を売るかです。今でも変わりませんが、コンサルタントのように1対1で時間がとられるものは、僕はやらないと決めています。ですからそれ以外のことですね。

当時の僕は、講師のような活動でひと月あたり5万円の利益しかなかったと書類に書いてあります。そしてまず月に30万円の粗利、利益が出ることが、第一ステップ。月に50万円粗利が出ると最高だぞ、と書いてあります。

つまり僕らの仕事は仕入れがほとんどないですからね、講師というのは。なので、ほとんど売り上げ=利益と考えると、年商で600万です。それだけあったら最高。最低でも360万は欲しいというようなことが書いてあります。

参考までにということでザッと書いてありますが、ほとんど収益ないですね。このときに有料メルマガをやっていて、大体月に5万円。それから、「サーカス」という月刊誌が当時あって、毎月原稿書いていたんですね、レギュラーで。それが1回5万円だったので、大体ですよ。月に10万円の収入でした。

アフィリエイトもやっていましたが1万円なので、全体で月に11万とか。それぐらいしか稼げていなかったから、この3倍の稼ぎがほしい。さあ一体僕は何を売ればいいでしょうか? というのが、このときの相談内容でした。

なつかしいですね。今僕がどうなったかというと、講師として活動をしているし、「ここまでいったら最高だぜ!」という金額の3倍以上になっています。あれから15年が経っていますけどね。

このときみんな言われたことのメモが残っていました。

「アフィリエイトは人として病んでいくから、人相が変わるからやっちゃいけないよ」
「自動販売機はどうだろう」
「駐車場はどうなの?」
「メガネウェア向けに情報発信したらどうだろう」
「メガネにスタッフを、コンサルタントとして派遣するみたいなのはどうだろう」

みたいなことで。まだ僕の中でメガネ屋としての軸しかなかったということです。講師をやりたいと言っても、それは趣味の範囲を出ていないぞということでした。

その中で、軸となるものは何があるだろうかと話していったときに、ゼニアグラムというものがありました。「ゼニアグラム」は、銭を稼ぐエニアグラムという意味です。この元になったエニアグラムを僕なりにパッケージ化していくことが、1つの方向性じゃないかと出たんですね。これをパッケージにして、のちにフォレストさんと一緒に本を書きました。

その本が『相手を完全に信じ込ませる 禁断の心理話術エニアプロファイル』。これが出ているのが2016年です。なので、案から実際にエニアグラムの本を出すのに9年かかっているんですよね。だいぶかかったなと思いますね。

エニアグラムの本が出る1年前、2年前には違う仲間を集めて、僕のエニアプロファイルはとってもセールスに効くよ、という実験を始めていました。それが2014年です。ここで話をしてから、自分で何かを始めるまでに3〜4年かかっているわけですよね。それを考えると、とても感慨深いです。

ただ、もしあの合宿をやっていなかったら、僕はエニアグラムをエニアプロファイルという形でプログラムにしていたか、それはちょっとわからないですね。自販機とか駐車場も、そこには可能性はあるけれど、僕はそっちに向かっていきたくないなと思ったからこそ、僕はエニアグラムをパッケージ化する方向に進んでいった。

ないものを生み出すのは、本当に時間がかかるなとは思います。でも、あえてそっちに向かって進んでいくことができました。この合宿のやり方は、Voicyのチャプター4でお伝えしていますので、よかったら参考になさってください。


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