『鋼のメンタル』を下敷きに、実際に僕が使っている3つの手法を話しました!
「折れない心のつくり方」。僕はこの「折れない心のつくり方」で、ある1冊の本を思い出したんですよ。僕と同じ本を思い出していただいている方が、今ひょっとしたらいらっしゃるんじゃないかなと思うんですが。それは百田尚樹さんが書かれた「鋼のメンタル」という本です。新潮社さんから出ています。
これ、僕は読んだんですが、この中から鋼のメンタルをつくるために、折れない心をつくるためにはこんなところを気をつけたらいいよ、みたいなことをまず話したいなと思っています。
百田さんをご存知の方も、ご存知ない方もいらっしゃると思うんですけれども、基本的にメンタルすげぇ強いなと、思われているんじゃないかなと思うんですよ。ところが「鋼のメンタル」の中に、こう書いているんです。
いや、百田さんそんな風に見えないけれどな、と僕なんかは思ってしまうんですが。じゃあどうして今、百田さんはあんな感じでいるのかというと、鍛えることができる、と。これは「鋼のメンタル」の前書きに、
と書いてあるわけですよね。それでそのメンタルの鍛え方というのが、この「鋼のメンタル」に書いてあるんですが、いくつか「これはどうなんだろう?」というのもありつつ、ご紹介をしていきたいと思います。
1つ目「怒られる経験や失敗体験を場数をこなして慣れましょう」と言っています。
人間というものはどんな環境にも慣れるようにつくられているので、そういう風に僕たちの心はできていますからね。それが証拠に引っ越しをして結構過激な場所に移っても、しばらくするとそこに慣れちゃう。順応できるようになっているので、怒られる体験や失敗体験みたいなことをくりかえしていけば、そうやって怒られたり失敗することについては、メンタルは強くなりますよね。
でもこれって「慣れる」っていうことで、メンタルが強くなる、折れない心をつくれることとは違うんじゃないかな、と思うんですよね。これひょっとして、へたをすると心が完全に折れてしまって、うつ病傾向になるとか心の病を抱えちゃうんじゃないかなと思うので、僕はちょっと危険じゃないかなと思うんですが本には書いてあります。
2つ目「へこむときは、しっかりへこみましょう」と書いてあるんですよ。がんばって跳ね返すより、一旦それを受けてへこむ。これはとてもいいことだと思います。ダメなときは1回ガーンとへこむ。「あぁ、ダメでした。ごめんなさい」みたいなことでへこむ。これは僕もやります。
僕、メンタル弱いんです。豆腐メンタルなんですが、ガーンとショックを受けたときには1日誰ともしゃべらず、真っ暗な部屋の中でとことん落ちこむ、みたいなことをやっています。
受け入れるということですよね、1回。受け入れると心の中で「復活しよう」みたいなものが働くので、元気になれることがありますから、これはいいんじゃないかなと思います。
3つ目「反省はするべし。ただし、後悔をしてはいけません」ということなんですよね。じゃあ「反省」と「後悔」の違いはなんですか? ということなんですが、百田さんはこう言っていますね。
ということです。これはいい考えですね。
心が折れるというのは、何か失敗したとかダメージを受けているわけじゃないですか。そこで自分がやっちゃったことを否定し始めると「なにやっちゃったんだよ、俺は……」とグズグズ言っていく。何も解決しないですよね。これは心が折れ続けるので、やっちゃったことは仕方がない。二度とこれをくりかえさないために何をすべきかを考える。これはすごい良いですよね。前向きになるし、折れない心がつくれるんじゃないかなと思います。
次、4つ目。「いい格好をするのをやめてみる」。「鋼のメンタル」に書いてあるのは、
わかります。めちゃくちゃわかります。折れる心はどうしてできているかというと、やっぱり自分に対して腹立たしい、くやしい、かなしい、なさけない、みたいなことじゃないですか。
それが本当に自分と自分の対話だったらいいんですけれど、人からどう見られているか。「こんなことやったらみっともないと思われるよな……」「こういう風に失敗した自分って、他人から見られるとこう見られるんじゃないかな……」みたいな感じで、対人評価みたいな軸をもってきがちですよね。
これ僕だけかもしれないですけれど、僕が心折れているときは本当にこれが多いんですよね。そうじゃない。いい格好するのをやめればいい。素の自分でいればいい。そのことによって折れていた心が復活するんじゃないか。これもすごくいいですよね。いい考え方だと思います。
最後、5つ目。これはまさに百田節だと思うんですけれども「自分よりつらい状況の人を見て幸せを感じろ」というようなことが書いてあったんですよ。
人としてどうなんだとか倫理的にどうなんだっていうのはありますけれど、たしかに本当に力がないとき、心が折れまくっていうときっていうのは「俺、もうつらい。でも僕よりも、私よりもつらい状況の人がいる」ということを思ったり、見たり聞いたりするとちょっと幸せになるのは事実だったりしますよね。でも百田さんのすごいのは、これを言い切ってしまうことだと思うんですよ。オススメするかどうかは別として、そんなことが書いてある本でした。
そしてこの内容を踏まえて、僕が自分の心の立て直し方、折れない心のつくり方としてオススメする3つのポイントをお話したいと思います。
1つめは百田さんが言っていたこととまったく同じなんですが、他人の目を気にしないということですね。言うべくしてむずかしいんですが、心が折れそうなときの他人の目なんですよ。他人からどう自分が見られているかが多いんじゃないかなと僕は思います。
なので、アドラーの心理学でいう課題の切りわけですよね。他人の課題は他人の課題。自分の課題は自分の課題。他人がどう思うかは他人の課題じゃないですか。自分ではコントロールすることができないことなので、ここは気にしないようにする。自分ができること、自分の課題ですね。そこに心をもっていくということにおいて、折れない心ができるのではないかなと思います。
これは具体策ではなくて、考え方ですよね。折れている心、心が折れそうなときに他人のことを考えてしまうとどんどん折れていくので、課題を分離しましょう。自分でコントロールできる自分のことに集中しましょうということですね。
2つ目は、今のをベースとして、具体的なところに入っていくんですけれど、今に集中することですね。今できることを考えていく。これは僕がものすごくやっていることです。心が折れていることは、今のことじゃないんですよね。過去自分がやったことに対して心が折れていたり、あるいは未来の自分のこれからの道とかいうことを考えて心が折れたりしてくるんですよ。なので、今に集中する。イマココに戻ってくる、みたいなことをやっていただくといいんじゃないかなと思います。
過去は変えられないです。でも、今は変えられますからね。そして、今を整えていくことで未来の不安を払拭することもできるので、今ここ。今自分がやっていることに集中すること。
そして3つ目は、もうこれ精神論だと言われるかもしれませんが、実は精神論じゃなくて科学でも証明されているんですけれども、感謝をすることです。具体的には「ありがとう」と、今自分がここに生きているのに対して「あの人、ありがとう」「これ、ありがとう」、なんだったら「地球、ありがとう」「酸素、ありがとう」と感謝をすることです。
独り言でいいです。ブツブツ。その人に言わなくてもいい。なので「ありがとう」「これ、ありがとう」と感謝を言い続けること。これによって心は復活します。科学的に証明されている方法なので「なんだよ」と思わずにやってみてください。
僕は今ここに集中して「ありがとうございます」ということで心つくっていっています。ぜひ試してみてください。