え!? わざと地雷を踏むって、どうしてですか???
岸正龍です。今回は相手のパーソナルが分かる、意外な話しをお伝えしていきます。
わざと地雷を踏む勇気の先にあるもの
僕が「相手の地雷をわざと踏む」いう話を聞いたかというと、スクーリングなんです。通信で大学生をしていまして、そのスクーリングで教わりました。
そこでは「臨床心理学実践」というものを学んでいます。これ本当におもしろいです。いつかどこかでまとめてお話したいなと思っているぐらい。その中で、先生がカウンセリングにやってきた方をわざと怒らせる、とおっしゃっていたんですね。「どうして?」と僕は思いました。
例えば、クライアントさんが外から来たときに、部屋をノックしますよね。わざと返事しないと言うのです。普通だったら、コンコン「どうぞ!」、ガチャ「失礼します」という感じですよね。ところが、コンコン。「……」返事をしない。また、コンコン。返事をしない。
「どうなっているんだろう?」とクライアントさんがウロウロしている状態を観察する。もちろん中からは扉の向こうは見えません。そうした時に相手がどう行動するかを見て、相手のパーソナリティー傾向を見ていくんですね。
あるいは、クライアントさんが部屋に入ってきたときに、イスに座って雑誌を読むなどして、目をわざと合わせなくするなど。
僕はお店をやっている商人でもあり、講師もしているので、そういう態度はやれないですね。座ってドンッと構えている人はとっつきにくい印象ですし、こちらのことを大事にしていないんじゃないかと、無意識的に感じてしまいます。その時点で敵意まではいかずとも、なんだか嫌な感じがするという印象を持つ人もいるわけですよ。
立ってにこやかにお迎えすれば、「笑顔は最高の心理スキル」と言われているぐらいですからね。講師の時は、立ってにこやかにお出迎えすると、その時点から会場の空気感ができたりするんですよ。いい空気感が。
僕はカウンセラーではありませんが、もし僕がカウンセラーだったとしても、クライアントさんが入ってきたときには、僕は当然立ってお出迎えをするなと思いました。
そしたら、わざと座っていることがあると、僕が教えていただいた先生はそうおっしゃるんですよ。その理由は観察をするため。
相手を知るには意外性が大切
少し冒頭の方でもお話しました。
コンコンとあっても、何も返事しない。わざと返事しない。この時に相手がどのような態度を取るかで、パーソナリティー傾向を調べています。
座ったままいることによって、その相手がどのような感情を示すか。どのような態度になるか。あるいは、入ってきたときに目を合わせない、「こんにちは」と言ったときの声が小さい、大きいなど。それがすべてデータとなって、パーソナリティー傾向を把握していくというお話しを聞いたときに、本当に僕はうなりました。
僕も「エニアプロファイル」というプロファイルをお伝えしていますが、相手の服、物腰や声の出し方、あいさつのしかたなど、そういうところをとっかかりに、パーソナリティー傾向を見ていくというのは分かっていました。
わざと相手がネガティブな反応をする刺激、態度をとることによってその反応を見るというのは、プロの技だなと思いつつ、これは使えるなと思いました。
もちろん、恋愛でもビジネスでも、むちゃくちゃ失礼なことはできないと思います。失礼なことをできる人もいるかもしれませんが、僕は少しだけやってみて、相手の反応を見るのは良いのではないかなと思いますね。
例えば、何か小さなお願いごとをするのはいいかもしれません。カウンターで自分が座っていて、相手が僕の左隣に座っていたとして、相手の左側に何か取ってほしいものがある、とします。
そのとき、「ちょっとすみません。あの左手奥の〇〇を取っていただけますか?」と聞いてみて、そのときの相手の反応を見るというのはアリだなと思ったんです。
いきなりお願いをするのは図々しい、まわり込んで自分で取ればいいよね。と、思いますよね。でもそれをあえてお願いすることによって、反応を見てみる。その人のプロファイルを知るのは全然アリだと思いました。
ビジネスシーンになると、もっと失礼なことはできませんが、例えばわざと書類を落としてみる。「どうも初めまして!書類を……あ!」と落として、「すみません、失礼しました!」という時に、相手の反応を見る。
相手が寛容なのか神経質なのか、非常にパーソナリティー傾向出やすいので、そこはすごいいいなと思いましたね。
恋愛で、ビジネスで応用すると?
最後にベースの話をしますと、心理学アセスメントという相手のパーソナリティー傾向を見ていくことで一番大事なことは、こちらから刺激を与えるということなんです。
その時にどんな反応が返ってくるかが一番大事だと言われています。だから、ふつうの刺激を入れてもふつうの反応しか返ってこないですよね。あたりまえなこと、社会の一般常識と言われるものは刺激にはなりません。
例えばお互いに、にこやかに名刺交換をする場面など。心理学でいうと、ソーシャライズされたものでは、パーソナリティー傾向出ないですよね。しかし、突発的なことをやるとパーソナリティー傾向が出てきます。そこを探っていきましょうというお話なんですね。
こちらから、ちょっと変わった刺激を入れるのもありますけど、世の中には偶発的にちょっと変わったことが起きることがいっぱいありますよね。たとえば、打ち合わせをしているときに誰かが入ってきて「すみません!部屋間違えちゃいました」とかね。
そのときに相手はどういう態度をとるのか、どういう反応が出るのかということで、その人のパーソナリティー傾向が分かりますから、一般的じゃないことが起こったときこそ、相手を見る。相手をちゃんと観察するということ。
素が出るときということですね。
ビジネスや婚活でも、最初は少し猫かぶっていたりしますよね。突発的なことが起こると、素が出る。そこを見逃さないことで、相手をより早くより正確に理解できる、ものすごい技がここにあったなと思いました。
これ本当は実地で見せたいぐらいです。それが叶わないので、ちょっと興奮気味に今日はお伝えさせていただきました。突発的なこと、あるいは相手にとってネガティブなことを仕掛けて、反応を見てみてくださいね。