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モチベーションを、脳科学的に上げる方法

モチベーションが落ちているとき、大体において疲れていることが多いんです。人のモチベーションは、心や意志が出していると考えることもできますが、基本的に意志力は体調から出てきます。なので、意志力、モチベーションが落ちているときは、おいしいものを食べて良く寝ること。これが単純な行動で、モチベーションアップに一番効くやつなんです。

あとはお酒をやめるのも大きいですね。僕はモチベーションがさがると飲んでしまうので、体調がピリッとせずにモチベーションが下がる、バッドスパイラルに入っていくことがあります。

モチベーションが下がっているときは、よくないですね。悪いことばかり引き寄せるというのを実感しています。引き寄せるというか、自分でやっているんですけどね。隣の芝生が青く見えてしまい、それについてぐだぐだ言うとか。あるいは本当に単純なミスを犯して、それもまったく気付かず、いろんな人に迷惑かけるなど。

こういうとき、すごく恥ずかしいし、メンタルがやられまくっていますが、モチベーションは上げていかなきゃいけないわけじゃないです。

僕は自分で自分のモチベーションをあげ始めて、うまくいくことってやっぱりあるなと思ったんです。そのあたりをこれから順番にお話をしていきます。

まず、モチベーションを上げるひとつ目。どうして上手くいかないことが起こっているか? に焦点をあてます。『高原現象(プラトー)』と言われているものがありまして、何かを習熟しよう、手に入れようと思ってやっていくと、うまくなっていくことがありますよね。例えばギターの練習などです。練習することでうまくなっていきます。

少し頭のなかで曲線グラフを描いていただきたいのですが、練習すると、上達具合が右肩あがりにグラフが伸びていきますね。すると、ある日伸び悩む時期がきます。一時的に停滞してグラフがあがらなくなる。これが『高原現象』です。

僕も今までの人生の中で学習だけではなく、ビジネスでも様々な面においてやってくると実感しています。これつらいんですよね。だって、今までずっとうまくなったり、売り上げが伸びてきたのに急にとまってしまうと、「何がいけないんだろう?」、「どこを変えなきゃいけないんだろう?」、「ずっとこのままだったらどうしよう」みたいな焦りが出てしまいます。

なので、もしこの状態になった場合、「これはプラトーなんだ、高原現象なんだ」、「今からしばらくはこのまま平たいのが続くぞ」と。「伸びがとまって、しばらくはこれでいくんだぞ」と自分に言い聞かせるというのが、とても大事だと思います。

高原現象の中にいるときは、何やってもダメなんですよ。それは必ずやってきて、しばらく伸びない状態が続くと、もう脈々と受け継がれてきた心理学の中で明らかにされていることですので。なので、焦らずに受け入れるしかないわけですね。

わかっていてもつらいですよ。ダイエットでも一緒かもしれません。順調に体重がずっと落ちていって「これはいいぞ!」と思ったら、ある日ピタッと体重の落ちが止まってしまって、そのまましばらく続く。「こんなに頑張っているのにどうして落ちない?」みたいなこともありますよね。これも高原現象、プラトーです。

ただ、高原現象だとしても、そこでモチベーションが全然なくなり行動を起こせなくなると、もっとダメになります。あるとわかっていて、さらにその中でモチベーションをあげて行動を起こしていかなきゃいけないわけです。

そんな高原現象の中でモチベーションあげるにはどうするか、という話なんですけど。

もうこれは脳の仕組みを使うしかないです。やる気、モチベーションはどこでつくられるかというと、脳の側坐核でつくられるんですよね。この側坐核というものを活動させるためには、刺激が必要です。刺激がないと、この側坐核は動いてくれないんですね。

逆から考えれば簡単ですよね。側坐核に刺激を入れていけば、やる気が出る。これを心理学では『作業興奮』と呼んでいます。名前をつけたのは精神医学者のクレペリンさんです。

なんだかすごく面倒くさいことに聞こえますが、やることは簡単です。始めればだんだん調子が出てきて集中できるようになりますし、やっているうちにやる気が出てきます。モチベーションがあがりますよ。

この側坐核。刺激が入るまでに10分ぐらいかかります。なので始めたら10分は中断しないということが、側坐核に刺激を入れるためには大事です。

まず朝起きたときに、スマホやテレビを見るなどせずに、「3、2、1! よし! 起きよう! やろう!」と掛け声をかけて、朝の活動を始めていきましょう。顔を洗う、歯を磨くとかですね。そういうことをやると側坐核が動いてきて、「なんか今日やる気出てきたぞ」、「なんかモチベーション高くなってきたぞ」と脳が勘違いしてくれるんですね。

最初に「3、2、1! よし、やろう!」の掛け声、ここで10分、朝の作業を続ける。これでモチベーションあがりますので、ぜひ明日の朝からやってみてください。

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