ひまわりの街、残された夏のひととき
羊蹄山を取り囲むニセコの山々を越え、札幌から車で日本海側を北上してきました。
本州よりも空気がカラッとした道南、道央の気候は夏でも過ごしやすく、灼熱の東海地方とは大きく違います。
田園が広がる風景を目にしつつ、しばらく進むとひまわりのモニュメントがいたるところに現れます。
北竜町はひまわりの作付面積が日本最大となっている、まさにひまわりの町です。
7月から8月にかけて、ひまわりの里には200万本を超えるひまわりが咲き誇ります。
夏の昼下がり、吹き抜けるそよ風に少しづつ秋の気配を感じる頃。
照りつける日差しはまだジリジリと焦げ付くような暑さです。
見頃の時期になると駐車場入口まで渋滞が発生し、入るのに時間がかかるため、少し日が暮れ始めた頃に入ることにしました。
駐車場も広大なので、係員の案内に従って順番に止めていきます。
ひまわりは太陽の方に向いて朝に咲く花なので、夕方になると太陽を背にしている姿が目立ちます。
それでも、黄色い大輪が輝いているように見えます。
日差しが隠れると、北からの涼しい風が暑さをじんわりと和らいでいきます。
日が暮れてきて、影が伸び始めてきました。
北海道の夏は短く、あっという間です。
萎れかけたひまわりを見ると、秋の気配が迫ってきているのを感じます。
果てしなく広がる黄色い花畑と、残された夏のひとときでした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?