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Hiragi
2020年8月11日 16:35
それは気付かないうちに、でも確かにぼくの体から消えていった。2020年、高校3年生の夏。僕は陸上選手として最後の大会で必死に走っているはずだった。けれどその夏はもう来ない。ぼくは陸上部だ。走ることが専門だ。さらに言えば短距離走をやっていたし、練習は週に5日間ある。休みの日も何らかのトレーニングをしたいたし、走ることは僕にとって生活の一部だった。そしてそのことに気づいたのは部活動に区切り