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【映画 ディア・エヴァン・ハンセン】感想 コナー家の「にんじん」

鑑賞してきたから、忘れないうちに感想を。この映画は、観る人の社会的立場や環境、価値観、又は観た時期などによって様々に受ける印象が変わるだろうなと思った。非常にセンシティブで、うまく感想を書けないミュージカル映画だったという感想。

皆さんが書いている感想を読むのが非常に楽しかったし、この映画を語り尽くしてくれていたから私はあえて軽い感想を書きたい。

パンと人参

コナー家に招かれて食べる食事のパンと人参がとても美味しそうだった。ミュージカル映画を観ての感想としては引きが弱いと思うけれど、気になるのだから仕方ない。

映画はパンと人参に時間を割いてくれないから、どんどんつぎの場面へ進んでしまう。
だから具体的にどんなパンだったかよく覚えていないが、小さめの丸いパン・ド・カンパーニュみたいなやつだったかもしれない。
もしかしたらもうちょっと柔らかめのパンかも知れないけど。

そして人参がドーンと登場


味付けは分からない。想像するならば、コンソメ風味だろうか。又はバターかオリーブオイルで軽くソテーしたとか。え?グラッセ?そういえばシャトー切りだったかもしれない。

みなさんは人参をお好きだろうか。
世の中には人参嫌いな人がいる事も知っている。でも、もし人参が美味しいか美味しくないかでディベートが行われるとしたら、私は「美味しい」立場に立ちたい。


エヴァンは人参を食べただろうか。
私は映画が終わってから、人参を調理して食べた。

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わざわざ面取りをして、砂糖を使って甘く煮たあと、バターを使って照りをつける。
決して主役ではないのに随分時間がかかった。脇の脇の脇役にもならない人参の為にこれだけ時間を使って食事の用意をし、コナーとの思い出を教えて欲しいと言う母親。


どんな表情をしてたっけな。


エヴァンの歌声も良いし、俳優達の演技も良いのだけれど、場面ごとの小道具(料理も含む)に注目するのも楽しい。
美術スタッフとか、フードコーディネーターなる人達の努力の賜物をじっくりと鑑賞する。
人参を小道具として使ってくれた人に感謝だ。
そう思えるほど、私の理想の人参だった。

明日の夕飯も人参が食べたい

料理はそれなりに時間がかかるから、主婦になってからは家族の食べやすい物を作り、自分が本当に食べたい調理法は選ばない事が多くなった。
だからだろうか。「コナー家のにんじん」がすごく気になったのだ。
あの人参が食べたい。

もし私がエヴァンだったら、いきなり人参に飛びつくと恥ずかしいので、まずは緑色の野菜を食べ、パンを食べ、その他もろもろを食べ、冷静を装い人参を食べるだろう。

そのあとに歌い始める。

明日の夕飯にも間違いなく人参が参加するだろう。決定だな。

私は摂食障害なので、なかなか家族と同じように食べられないが、人参なら食べられる。久しぶりに自分の為に人参レシピを作れて楽しかった。

その後のエヴァンが、少しでもよい人生になりますように。

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