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お父さんが大好き!今も昔もこの先も。

お父さんが大好き。
自他共に認める、いわゆるファザコンなのかもしれない。別にベタベタするわけでも、常に一緒にいるわけでもなかった。
ただ、よく耳にする「お父さんの後にお風呂入りたくない」とか、「お父さんの洗濯物と一緒に洗濯しないで」といった感情を抱いたことはない。

日付の変わる頃、車を走らせて一緒に食べに行くラーメンが好きだった。
休みの日にお出かけしようと言って、一緒に行く競艇場が好きだった。
お父さんの大きいアロハを着るのが好きだったし、キッチンを汚しながら豪快に作ってくれるバターたっぷりの炒飯が好きだった。

カメラマンだった私のお父さんは、朝起きるのが遅くて、昼頃仕事に行き、夜はほとんど帰ってこなかった。
いや、正確には毎日帰ってきていたのだけれど、子供の頃は、私が眠りに落ちた後にしか帰ってこなかったから、父親というものは夜は家にいない人種だと思っていた。

アロハに短パン、スニーカ。
咥えタバコにサングラス。
首元には光る金のネックレス。
一見ちょっと怖い人。

けれど私には愛情をたっぷり注いでくれた。
帰りが遅くなれば、怒りながらも迎えに来てくれたし、お願い事もなんだかんだ叶えてくれた。
きちんと私の主張を聞いてくれた。意思を尊重してくれた。

お父さんが私を怒るときは、私が人様に迷惑をかけた時と、お母さんと喧嘩をしてお母さんを傷つけてしまった時。自分を大事にしなかった時。

大好きで尊敬しています。

見た目がどうであれ、仕事には時間に余裕を持って、真摯に取り組んでいた。
カメラマンという、その道一本で生きていた。
雑誌の表紙を飾ったこともあったし、年始は必ず一般参賀の撮影担当になっていた。吐く息も凍りそうな暗闇の中、洋服を着込みホッカイロを貼って家を出発していくお父さん。お正月を一緒にゆっくり過ごせなかったのは寂しかったけれど、そんなお父さんが誇らしかった。

私の記録は、全てお父さんが撮影してくれた。
産まれたての私。手だけのアップ。足だけのアップ。
七五三に入学式。運動会に卒業式。
就職活動の写真に成人式の写真。
そこに映るのは、自然な笑顔の私。

私の思い出。私の記録は、お父さんと共に。

明日は、そんなお父さんの命日だ。
お墓参りに行けるだろうか?この雨は明日の日中には止んでくれるだろうか。
お墓は、自転車で行ける距離。頑張れば歩いても行ける距離。
大きくはないけれど、母と一緒にデザインした模様が墓石に刻まれている。

お父さん、私はなんだかんだ頑張っているよ。
家族や親戚と支え合いながらやってるよ。
友達にもかけがえのない人にも恵まれているよ。

笑っているよ。

お父さん、今も昔もこの先も、お父さんは私の自慢のお父さんです。
ずっとずっと大好きだよ。
私のお父さんでいてくれてありがとう。

まだまだきっと、ずっと先。思い出話をたくさん持って会いに行くから、それまではどうか見守っていて。

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