乃東生ず - 冬・冬至のこよみ -
乃東生 | なつかれくさ しょうず
12月21日〜25日頃
- 冬の七十二候 -
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七十二候では
「夏枯草 生ず」
夏枯草が芽を出す時季となりました。
夏枯草(カゴソウともいう)とは、
うつぼぐさ(靫草)の漢方名。
古くから薬用として、
東洋西洋問わず使われてきた植物です。
生薬として、煎じたものを内服するとか。
口内炎・咽頭炎・扁桃炎に対して使ったり、
腎炎・膀胱炎に対する利尿としても使われるそう。
夏枯草の薬草茶もあるらしい。
ヨーロッパでも古くは利用されていて
英語名だと
common self-heal, heal-all
つまり、“自然に治る、すべてを癒す”
と名づけられています。
まさに、医者いらず。
寒い冬、ほかの植物がお休みしているなか
ウツボグサは芽を出すのですね。
その生命力もさることながら
なんらかの理由があって
自然の摂理が働いているような気がします。
必要な時期に
必要な薬効のあるものがもたらされる。
そう思っています。
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日本の季節感や暦が
昨日よりもちょっと身近に感じられるような
noteを…
二十四節気・七十二候にあわせて
投稿しています。
四季のうつろいを楽しみ、暮らしを愛おしむ。
せわしない日常の中で
自然の流れを、つと感じてみること。
こんな世の中だからこそ
大切にしたい感覚です。