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僕と同居人(猫)たちの生活

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#日記

骨袋の底に残るのは、彼女が放つ最後の熱

骨袋の底に残るのは、彼女が放つ最後の熱

2021年2月16日の朝、僕は大切な家族をひとり(一匹)亡くした。
あの日からまだ数日しか経っていないなんて、信じられないくらい僕の時間の経過は早い。もう、1ヶ月くらい経ったんじゃないかと思うほど、彼女の死が急激に現実味を失い始めている。

恐らくは、脆弱な僕のメンタルが壊れるのを回避しようとして、別れの日の記憶を、心の暗がりへと隠してしまったのだと思う。

それでも、

亡骸になってはいたけれど

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医者嫌いな僕のエゴってる判断が。。。

医者嫌いな僕のエゴってる判断が。。。

2021年2月14日 もうすぐ深夜2時…

お尻をグイッと、天井に高く突き上げた不思議な姿勢で彼女は寝息をついている。

恐らくはそんな疲れる体勢で寝たい訳もなく。
きっと姿勢を正す元気もないのだなと思う。
僕が寝る前には、姿勢を直すのを手伝って、毛布を掛けてやろうと思う。
残念ながら簡易ベッドに収まらないサイズの湯たんぽも、一緒にケイジに入れて置けば、少しは暖かいはずだ。後はもう、電気代は掛かる

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「低血糖で死に掛けてます」

「低血糖で死に掛けてます」

今日、具合を悪くしていた同居人のひとりを、病院に連れて行った。
10日前くらいから、食事中に「キシュキシュ」と変な音を発てて食べる癖が付いてて、おかしいなと思ってはいたのだけど、彼女は以前から食事中に「マグロうまいマグロうまいなー」と独り言を言うひとだったので、また新しい癖が付いたのだなと、僕はすっかり油断して、彼女の変調に気付かなかったのだ。

ちなみに彼女とは同居を始めて14、5年になる。

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