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医者嫌いな僕のエゴってる判断が。。。

2021年2月14日 もうすぐ深夜2時…

お尻をグイッと、天井に高く突き上げた不思議な姿勢で彼女は寝息をついている。

恐らくはそんな疲れる体勢で寝たい訳もなく。
きっと姿勢を正す元気もないのだなと思う。
僕が寝る前には、姿勢を直すのを手伝って、毛布を掛けてやろうと思う。
残念ながら簡易ベッドに収まらないサイズの湯たんぽも、一緒にケイジに入れて置けば、少しは暖かいはずだ。後はもう、電気代は掛かるがエアコン頼りである。

今日、正しくはもう昨日だけれど、昼に目覚めて病院に向かうまでは、目に見える彼女の状態から考えるに、僕は「きっと虫歯だ」と思い込んでいた。

前回の日記にも書いたように、彼女は「キシュキシュ」と奇妙な音を発てながら食事していたから。
猫好きの年長の知人に話したら、「虫歯じゃないの?」と言われ、僕はろくに調べもせずにその話を鵜呑みにして、仕事帰りに猫のオーラルケア・グッズを買って帰った。

しかし、病院に向かう準備をしながらふと、彼女の尻尾の付け根に紫色のコブがあるのを思い出して、僕の血の気は引いた。このコブについては、見つけてすぐの頃、血豆だと結論したのだった。ネットで散々調べて、触ってブヨブヨするなら「しこり(腫瘍)」ではなく、血豆だと、いくつかのサイトに記載されていたのだ。

だが、医者の直接の診断を受けた訳ではない。

僕自身が身内の健康面の問題から、「医者嫌い」になりつつある事情を、同居人にも押し付けていたのではないか? 勿論、彼女らは猫であり、人語を話せないので、医者に行きたいとも、どこそこが痛いとも言えないので、全ては僕の判断に委ねられる。
エゴ的な判断ではなかったかと、深く後悔しながら、僕は医者に向かったのだった。

医者での診察の結果は、昨日の日記に書いた通りで。
彼女は虫歯でもなく。そして、血豆は腫瘍でなく、不調の直接の原因ではなかったけれど、腎不全の影響で血流が滞り、血豆になったのかも知れないとは言われた。

血豆を見つけた時に、医者に診せて置けば。もしかすれば、腎不全に気付いていたかも知れないし。気付かなかったかも知れない。

今となっては、後悔先に立たず、だけれど。

考え始めるとうじうじと沈んでしまう僕としては、もうこれ以上は後ろを向かずにただただ、前向きに看病に取り組むしかない。

がんばろう。

タイトル画像:僕

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