糖質制限に向かない人
栄養療法の基本は、糖質制限+高タンパク食なのですが、高タンパク食はともかく、糖質制限に向かない方がいます。
正確には、向かないのではなく、糖質制限できないほど、身体が弱っている方がいるのです。
どういうことか見ていきましょう。
糖質制限に向かないとはどういうことか?
糖質制限をしたことで、すぐ調子が良くなる人がいます。
けれど、逆に、糖質制限をしたことで、ふらつきが出たり、体調を崩したりする人もいます。
とくに、多いのは、糖質制限と同時に、カロリー制限をしてしまっている人です。
糖質を抑えながら、同時に油脂も減らす…などすると、糖質制限+カロリー不足のダブルパンチでノックアウトされます。
私たちは、長年メディアや周囲の人から、「油ものは太る」「お肉を食べ過ぎると、コレステロールが…」といったことを聞いていますから、案外多くの人が、この間違いはおかしがちです。
実際、私の周囲にもいます。
ご夫婦で糖質制限に取り組んだのですが、奥さんの方が、ふらふらになってしまった、といっていました。
女性ですし、もともと太りすぎでも何でもなかった方ですから、旦那さんほど、お肉でカロリーを補えなかったのです。
糖質制限に向かない人は、こんな人です。
□ 1.筋肉量が少ない人
□ 2.ビタミンB群が不足している人
□ 3.肝機能が弱ってる人
□ 4.副腎機能が落ちてる人
□ 5.胃腸が弱い人…脂質やタンパク質で、糖質を摂らない分不足したカロリーを補えない。
□ 6.ビタミン・ミネラルが長期不足していた人
成長期のお子さんは、糖質制限には基本的に向きません。とくに運動している場合は。
「甘いものを摂る癖をつけないようにする」、くらいにしておいた方がいいでしょう。
カロリーが不足すると、筋肉が減ります。
しっかり脂質とタンパク質で、カロリーを補ってください。
また、インスリン注射を行っている人、甲状腺機能が低下している人、腎臓やすい臓の病気がある人は、糖質制限に詳しいお医者さんに相談して下さい。
結論
糖質制限は、まずお菓子を断つところから、少しずつ始める。
いきなり主食を減らさない。
時間をかけて、糖質過多の身体を整えるという気持ちで行う。
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