ちょっと考えてみる
もう5年以上も前のことになっちゃったけど
月イチで視覚障害者PC教室に
ボランティアとして参加していました
PCの基本的な扱い方を
説明、サポートするのです
一番最初にしたことは
「大変失礼な質問かもしれませんが
ここに来られている方は
先天的な方ですか、後天的な方ですか」
という確認でした
わたしはこういったことに関しては
まったくの素人ですが
先天的な方、後天的な方では
サポートの仕方が違うだろうと思ったからです
ここは後天的な方だけですよ、と
にこやかに教えてもらいました
サポートする際、
確認してよかったと思うことは
多くありました
いけばなは個人プレイと
思われる方も多いかもですが
大勢で一つの作品を作り上げる
「大作」をいけることもあります
大作を作るときには
打ち合わせが必要です
この打ち合わせのときのことです
大先生方20人ほどで
「あーだ」「こーだ」と
大騒ぎしていたのですが
まったくイメージがわかないことがありました
当時、
まだまだぺーぺーだったのですが
どうにも我慢できず
「スミマセンがこうなんでしょうか?」
とデッサンを描いたところ
いっせいに
「ちゃうちゃうちゃうでっ!!!」
・・・・・・・・・・( ̄▽ ̄;
「では、こうでしょうか?」と
修正すると
「そうやそうや」と
「ちゃうちゃう」が飛び交いました
・・・・・・・・・・むむむぬぬぬ
さんざん大騒ぎした挙句
着地させることができたのですが
わかったのは
言葉だけでは全員違うモノをアタマの中で描いていた
やれやれであります
そして
下っ端だろうがナンだろうが
描いてよかった、としみじみしました
日曜日から
福山雅治さんのドラマが始まりましたね
全盲の刑事が主役のドラマ
とても興味深く楽しく観ました
これも後天的に視覚障害になった設定でした
見えなくなるまでの
情報が役に立っている
そんなセリフもありました
視覚的な情報って大切と思います
それを言葉だけで的確に伝えるって
とてもとても難しいことと思います
けど、
優しさというベースに想像力を重ねれば
そして
適切的確に伝える言葉を操る訓練をすれば
きっと
伝わるんじゃないかとも思うんです
がんばらなくっちゃだな