恐怖のヤツがやってくる
数日前、日本文化は外国の方に習うべきと、バッサリやられ凹んじゃったおハナシを書いた
日本人同士だから分かるよねぇ~~、とロジカルに教えられないでしょうとバッサリやられちゃったワケなんだけど、そんな先生ばかりじゃないと思うし、わたしはきちんとロジカルに教えていると自負している
それにはワケがあるのダ
教えることを始めて間もない頃、わたしの弟子はほとんどが男性だった
その中の1人がモンダイだったのだ
いけばなも最初は基本を習う
『花型図』という設計図のようなものを基にいけていくのだ
植物の長さも決まっている
ここで一発モンダイ発生
「枝の長さは器のサイズに対して1.5倍、細いときは長めに、太いときは短めに」
そう説明すると、
「細いって直径何センチ以下ですか?太いって直径何センチ以上を指しますか?」
………ぬ、ぬ、ぬ
「ご自分で見て太いなぁ、細めだなぁでいいんですよ」そう言うと
「そんな定性的な説明では困ります、きちんと定量的に説明してくださいっ💢器に対して何%とか、器の直径が何cmなら何cmの太さとかっ💢💢」
葉が先端につかず先が細い植物は
「先が細いのでここの部分は計算に入れずに」と説明すると
「どれくらいが計算に入れない長さなんですか?きちんと定量的に説明してください💢💢💢」
彼の稽古の日はブルーだった
稽古日は準備した花材を眺めながら
「ううっ、今日はヤツが来る、およよのよ、今日は何を責め立てられるのだろうか、ヤツがくぅ~るぅ~~」と緊張していた
結果、それが訓練になっていた
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勤めていた時代、わたしは仕事の教え方がうまいと言われていたし、自分で言うのもなんだけど、そう思っていた
分からない気持ちに寄り添うように考えれば、教え方はおのずとこうだ、というやり方がある
そもそも教え方がロジカルにできていた(はず)上に、上記のような難儀な弟子がいたので、さらに教え方に磨きがかかった
自分で言うか?と思われる方もいるかも?だけどね、
やっぱり客観的にみてわたしは教え方がうまいと思う
…たぶん、きっと
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